私学探検隊

日本社会・文化を知り、「株式会社」の設立へ

中3から始まる
「起業体験プログラム」

品川女子学院では、起業マインド育成の1つの機会として、中等部3年生になると「起業体験プログラム」を実施します。事業計画の提出、会社の登記、投資を募るためのプレゼンテーション、文化祭当日の販売、最後は株主総会を開催して「会社」を解散するという、実際の起業と同様の手順を踏み、校内で「株式会社」を設立します。起業体験をはじめとする探究の機会を通じて、問題意識・やりたいことなどを見つめ、自分自身がどういう人間で、どうありたいと感じているのかを自覚する手がかりを得て、高等部へとつなげています。

文化祭の起業体験にて、3年生が「会社」を立ちあげ、自分たちのコンセプトに合うよう工房と交渉し、オリジナルのチョコレートを販売しました

「起業体験」へつながる
さまざまな課外活動

3年生でいきなり「起業体験プログラム」を行なったとしても、何もわからないままでは学びに繋がりません。そこで1年生で身近な問題、2年生で日本文化や企業文化に触れ、私たちが生活する「日本」の文化や社会への理解を深めていきます。中でも一番の目玉は、2泊3日の京都研修です。今回は、京都研修からどのように起業体験へとつながったのかに注目し、研修では責任者長を務め、起業体験では社長を務めた生徒に話を聞きました。

―京都ではどんなことを学びましたか。

お寺に取材に行き、経営の難しさやお寺の裏側についてお話を聞きました。また、責任者長として前に立つことで、判断力やまとめる力を高めることができました。研修でのルールをみんなに伝えるときや、現地で説明することの時間配分など、判断しなければならないことがたくさんありました。

寺社に必要なビジネス的思考をテーマに、お寺の経営や、お寺と地域の人々との関わりについて取材をしている様子です

―起業体験では京都研修での学びをどのように活かせましたか。

クラス内で身の回りの問題を募ると、体の不調が話題にあがり、「体の不調を改善する・斬新なものを提供する」という企業理念に決まりました。そこで私たちは、ローチョコレートを製造している工房とコラボし、カカオ豆の産地に見立てたブースで、オリジナルの薬袋に入れて販売しました。京都研修とは仕事内容が全然違ったのですが、京都研修で培ったみんなの意思をまとめる力は活かせたと感じています。

―今後どんなことに挑戦してみたいですか。

今まで様々な立場を務めてきましたが、どれもやりがいのある素敵な仕事だったので、これからも機会があれば積極的に挑戦していきたいです。

このようにして、宿泊研修で学んだ経営理念や企業理念、リーダー・フォロワーシップを活かして、起業体験ではさまざまな失敗や成功を経験し、さらに今後の海外研修旅行や探究学習にも楽しんで挑戦してもらいたいと願っています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

 

品川女子学院中学校
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