私学探検隊

充実の施設環境でサイエンスリテラシーを育む

4つの理科室が集まるサイエンスプラザ

広大なキャンパスに充実した施設を備える千葉日本大学第一中学・高等学校。高校棟2階はワンフロアのサイエンスプラザで、4つのサイエンスルーム(生物・化学・物理・中学理科室)があり、化学室と生物室には薬品を使ったり試験管を洗ったりできるように、ガスバーナーや流しがセットされています。4つの教室の前はラーニングコモンズと呼ばれ、生徒同士が議論をしたりアクティブラーニングなどを行ったりするフリースペースとして活用しています。

同校では、こうした施設環境の中で生徒の個性とやる気を引き出し、サイエンスリテラシーの基礎を育んでいます。

「わかりやすい授業をすることが、理科好きな生徒を増やす近道」と話す加藤先生。

理科は、身近な自然現象を解き明かしていく学問です。生物の実験でイカの解剖をしたり、化学の授業で「白い粉の判別」をしたり。理論を説明している時はつまらなそうな顔をしていた生徒たちが、実験が始まると途端に新しい発見の連続で表情が輝き出します。

「この現象がおもしろい」「実験が楽しかった」など理由はなんでもいい。実験重視の授業を展開しながら、どうすれば「理科が好きになる瞬間」を作り出せるのか。理科教諭の加藤匡先生は、「わかりやすく、理科のおもしろさをきちんと理解させてあげられる授業をすることが大事」と話します。

 

18学部を持つ日本大学との多彩な高大連携プログラム

中学の「総合学習」で実施された日大理工学部体験の様子。講義を受けた後に施設を見学。

理系志望も多い同校では、日本大学の付属校である強みを活かした高大連携プログラムも盛んに行われています。

近接する日大理工学部を訪問する「中1理工学部体験」(全員参加)では、大学生が実際に学ぶような内容をわかりやすく教えてもらいます。それがきっかけで、将来の進路選択を考えることもあります。

また、高1・2の希望者を対象に行う医・歯・薬学部などの体験授業は、大学生と一緒に最先端の研究に触れる貴重な機会です。日本大学病院に4日間「通学」し、救命センターや手術室などを見学する医学部の体験授業は、付属校の中で同校だけが連携するプログラムです。

さらに、日大理工学部物理学科と連携して毎年行われる「八海山サマーサイエンスキャンプ」(2泊3日)では、日大付属校の中高生たちが学部生と一緒に課題研究に取り組み、成果報告のポスター制作やプレゼンテーションに挑戦します。

 

社会リテラシーを育むサイエンス教育

中学理科授業中の、生徒たちが水溶液の性質の実験に取り組んでいる様子。

文系理系の進路に関わらず、サイエンス教育を通じて「主体性や協働性を育み、論理的に物事を考えられる人になってほしい」と加藤先生は話します。

「サイエンスは、物事には必ず原因があって結果が導き出されるという因果関係がわかりやすい学問です。将来の職業に直結しなくても、理科の学びが社会リテラシーとして生きてくると思います」

理科教育で、未知の領域にも臆することなく進むチャレンジ精神を育んでいるのです。

 


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

千葉日本大学第一中学校
[学校HP]http://www.chibanichi.ed.jp

〒274-0063 千葉県船橋市習志野台8丁目34番1号 Tel.047-466-5155
最寄駅/東葉高速鉄道「船橋日大前駅」徒歩12分。新京成線「習志野駅」徒歩18分。
    新京成線「北習志野駅」・JR総武線(快速)「津田沼駅」から新京成バス「千葉日大一高前」ほか。

この学校の詳細情報を見る