私学探検隊

人間力を養い、立体的・多面的な学びで21世紀のリーダーを育成する学校の説明会へ行こう!

教頭の島田伸一郎先生(右)と広報の千野美紀先生(左)。生徒のことを話す時、目を細めていたのが印象的だった。

埼玉県北部地域でも有数の進学校として知られる本庄東高等学校。国立大学をはじめとする難関大学への合格者も多く、その附属中学である同校も人気です。「土地柄のせいか第1志望で入学する生徒も多く、ご家族で本校を気に入ってくださり、兄弟姉妹で通学しているというパターンも多いですね」と広報で国語科の千野美紀先生は教えてくれました。
そんな同校を知ることができるのが、受験生とその保護者が対象の学校説明会をはじめとするHELLOスクールやオープンスクールなど入試イベントです。教頭の島田伸一郎先生は「イベントでは生徒たちの協力が欠かせません。生徒の姿を見てもらうことが最も学校をわかってもらえるからです」と言います。
同校の魅力について島田先生と千野先生、そしてイベントスタッフとして活躍した中3の米谷茉子さんと庄司和哉くんに伺いました。

AILで学年や教科の枠を
超えた学習を行う

異なる学年間のグループで意見を交わし、学び合うAILの授業。

「人間力」を重視し、「自分で考え判断できる、知と心を備えた聡明な21世紀のリーダーの育成」を標榜する同校。その実現のために行っているのが「プルーラル・アクテビティ(多元的学習活動)」です。
「これは立体的・多面的な学びのことで、通常の講義形式の授業のほかにグループディスカッション、ディベート、アクティブラーニング、実体験などを行い、人間力を養うとともに立体的に問題や課題をアプローチしていきます」(島田先生)
オリジナルプログラムAIL(Advanced Interactive Learning)は学年や教科の枠を取り払って7、8名のグループで一つの課題に挑みます。

調べたものは模造紙1枚にまとめ、優秀賞などを決定。

「毎年中3がリーダーシップをとり、何の接点もない生徒同士が協力し合って課題に取り組んできました。ただこれまではテーマも教員が提示していたのですが、今年は中3の生徒にアンケートをとり、生徒自身が決めています」(島田先生)
また、イベントスタッフも立体的な学びにつながっていると言います。
「スタッフとなった生徒は学校生活を客観的にとらえ、それを発信していくことで新たな気づきを得ます。これも講義だけでは得られない学びなのです」(千野先生)

4年ぶりに再開する
オーストラリア修了研修
行事の体験も大切な学びです。今年12月には中3のオーストラリア修了研修(4泊6日)も4年ぶりに復活します。
「4年前は語学研修が目的でしたが、今年からは自然環境・地球環境などSDGs的な学びに変更になります」(島田先生)
国は4年前と同じオーストラリアですが、行き先がケアンズからブリスベン・ゴールドコーストへ。

砂漠を滑る体験は今年からスタート。

「オーストラリアは自然環境に関する意識がとても高い国です。まず1日目はファームステイをし、2日目以降は砂丘を滑り降りたり、野生のイルカへの餌付けをしたりする体験をします。どちらも体験前に専門家からレクチャーを受け、砂丘の成り立ちや野生動物の保護活動について学びます」(島田先生)
昨年の中3は修了研修の代わりに富士五湖の西湖で3泊4日のイングリッシュキャンプを行いました。
「語学のほかに外国人の先生と異文化交流をしました。生徒は日本についてプレゼン、とても良い内容でした。そこでこれで終わらせるのはもったいないと思い、今、同じプログラムを来年度以降中1と中2で実施する計画が進んでいます」(島田先生)
コロナ禍で実施したものをなくさずに学年を変え、復活させる。立体的多元的な学びの深化が止まりません。島田先生にそんな同校に入学してほしい生徒を聞くと、「自分の力を信じて、そして引き出したいと一心になれる、意欲ある生徒に入学してほしいですね」とのこと。
一方千野先生からは、「いろいろな体験をし、知らなかった自分に出会いたいと思っている受験生のみなさんにはぴったりな学校です。ぜひ学校に来て入試イベントに参加してみてください。そして、先輩の姿を見に来てください」とメッセージをいただきました。

イベントスタッフを経験した二人にインタビュー!

小学生の頃、何度も来ていて堂々とする先輩たちに憧れていました(米谷さん)

入試イベントには生徒のみなさんもサポート役として参加。みなさん、自主的に立候補してイベントに協力しています。スタッフとして活躍した中3の米谷茉子さんと庄司和哉くんに説明会のこと、学校のこと、いろいろ聞きました。

イベントスタッフとして
――イベントに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
米谷さん 私は小学生の頃、何度も説明会などでこの学校に足を運びました。その時、「先輩たちはなんでこんなに堂々としているんだろう?」と思い、自分もそういう人になって学校に貢献したいと思ったからです。また、「どんな子が入学してくるんだろう?」という興味もありました。
庄司くん 自分は本庄東について知ってほしくて自分が案内できたらいいなと思ったからです。

――どんなお手伝いをしたのでしょうか?
米谷さん 5月に行われたHELLOスクールでは体育館まで案内しました。また、7月のオープンスクールでは理科の実験のお手伝いをしました。

庄司くん 自分は初めての仕事はHELLOスクールで、スクールバスで来校される方を岡部駅で出迎え、学校まで案内することでした。また、オープンスクールでは米谷さんと同じ理科のお手伝いをしました。

――準備などはありましたか?
米谷さん 教科の担当の割り振りもほとんど直前だったのでほぼぶっつけ本番でした。

――そうですか。そんな状況でも参加者の方と接する時、気をつけていたことはありますか?
米谷さん 学校の代表としていろんな人に見られていることを忘れないよう態度には気をつけていました。また、案内している時に「トイレは大丈夫ですか?」などという声がけをするようにも心がけていました。

アンケートに自分の名前が書かれていたのが嬉しかったです(庄司くん)

庄司くん 自分はなるべく小学生の立場に立って考え、接するようにしました。

――イベントスタッフとして参加して良かった点はありますか?
庄司くん 人のために行動できたという達成感があったことです。また、参加者の方からのアンケートに自分の名前が書かれていたのを見た時は嬉しかったですね。参加して良かったと思いました。
米谷さん 私はテニス部ですが、部活動の体験に来てくれた子が実際に入部してくれたことが嬉しかったです。また、3歳以上も歳の離れたたくさんの小学生たちに教えたり、サポートしたりするという貴重な体験ができて良かったです。

――イベントスタッフをして勉強になった点、身についた点はありますか?
庄司くん 相手を思いやる気遣いを学び、また実践できるようになりました。
米谷さん 自分なりに考えて行動する力が身についたと思います。

――スタッフとしてほかにやってみたいことはありますか?
庄司くん 現状ではやっていない企画ですが、入試問題の解説です。
米谷さん 私は今回の経験をとおして、1組の参加者に対して1対1でじっくり案内をしたいと思いました。

――中3は一旦終了のようですが、高校生になるとまた機会があるようですね。またやりたいという気持ちはありますか?
米谷さん 庄司くん はい、またぜひチャレンジしたいです!

学校の魅力について
――お二人とも学校のことを知ってもらいたいという気持ちが強くてイベントスタッフに参加されたようですが、どんなところが魅力でしょうか?
庄司くん たとえば勉強でも生徒同士、教え合うなど、お互いに協力し合う雰囲気があるところがいいです。
米谷さん 毎日の宿題や検定や資格取得などもあり、勉強することが当たり前で習慣づいていますが、苦になりません。

――本庄東にはたくさんの行事がありますが、中でも印象深かった行事について教えてください。
庄司くん 入学したばかりの時、宿泊研修で新潟の中里に行ったことです。入学直後だったので緊張していましたが、最後にはみんな打ち解けて仲良くなれました。
米谷さん 今年3月に3年ぶりに行われた合唱コンクールです。クラスみんなで一生懸命練習をしました。また、今年12月に行くオーストラリア修了研修も楽しみです!

――最後にそれぞれ将来の目標を教えてください。
庄司くん フライトドクターです。
米谷さん 東大に行って医師を目指したいと思っています。

――お二人とも医師を目指しているのですね。
庄司くん 本庄東は先生方が高いところを目指させてくれる学校だと思います。
米谷さん 先生方の生徒への期待も大きいと思うのでその期待に応えられるよう頑張りたいと思います。

――ありがとうございました。目標が叶えられるといいですね。頑張ってください。

イベントに参加した生徒へのアンケート(抜粋)

Qイベントに参加しようと思ったきっかけは?
・友達といろいろなことに参加したかったから。
・学校の良さを知ってもらい、より多くの人に入学してもらいたかったから。

HELLOスクールで受付をする生徒たち。

Q参加して良かった点は?
・附属中生として精一杯頑張れた点。
・「ありがとう」と参加した方に感謝してもらえたこと。
・コミュニケーション能力が向上した。

Qイベントスタッフとしてやってみたいことは?
・全員で◯×クイズ!
・キャンパスツアーの担当
・受付
・部活体験
・学校生活についての相談


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

本庄東高等学校附属中学校
[学校HP]https://www.honjo-higashi.ed.jp/
〒367-0025 埼玉県本庄市西五十子大塚318 Tel.0495–27–6711
最寄駅/
スクールバス:JR上野東京ライン 湘南新宿ライン 高崎線「岡部駅」から12分、森林公園、妻沼、藤岡、伊勢崎、籠原からあり。

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