私学探検隊

6年間で培う真の国際力 キーワードは“主体性”、グローバル留学コース

2015年、昭和女子大学附属昭和中学校は「昭和NEXT」という名の教育改革を行い、「本科コース」、「スーパーサイエンスコース」、「グローバル留学コース」の3コースを設立しました。目標は、常に変化する時代の中で、自己主導で思考し、リーダーシップを発揮する女性の育成です。今回は3コースのうち、「グローバル留学コース」について、教頭の粕谷直彦先生と同コース担当の福田百合子先生にお話を伺いました。

中学校教頭の粕谷直彦先生

同校は1920年に「女性の力を通じて世界を築く」という理念の元に創立されました。「グローバル教育は、創立以来の伝統だと感じています」と粕谷先生は語ります。海外キャンパス開設、テンプル大学ジャパンやブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和とキャンパスを共有し、交流している同校は教育環境そのものが実に国際的です。

7割が英検準1級を取得

7月上旬、10か月間に及ぶカナダ留学からグローバル留学コースの生徒たちが帰国しました。同コースの全員が高校1年の後期から2年の前期にかけて、ホームステイをしながら現地の学校で学びます。「海外での経験は、語学力に加え、生徒たちを人間的にも成長させます。自分の意見を持ちながら、相手の意見も受け止めるようになったり」と福田先生。 同コースの英語学習では「中1から高3まで、英語検定での目標級が定められています。ただ生徒には『他人と比べず、前回の自分を上回るように』と伝えています。昨年度は私の担当クラス(中2)の多くが準2級以上に合格しました。カナダ留学後は、がんばろうという気持ちがさらに高まるのか、昨年度は約7割の生徒が準1級を取得しました。高い検定級は選抜入試にも有効です」(福田先生)

同コース担当の福田百合子先生

生徒の主体性を活かす

グローバル留学コースの6年間では、カナダだけでなく、米国にある同校の海外キャンパス「昭和ボストン」(中学2年)、シンガポールやマレーシアなどアジア各国(中学3年)、高校3年でイギリスなどでの海外研修、そして世田谷キャンパス内のテンプル大学ジャパンやブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和での国内短期留学や体験授業など、多種多様なプログラムや環境が提供されています。 語学力の向上に加え、同校が大切にしているのは「主体性」です。粕谷教頭先生は「生徒たちが自ら主体的に活動できるかどうかが大切だと思っています。そのため、カリキュラムなどは選択制にしています。また、自分の目で見て、体験することが重要なので、海外をはじめ現地に行くことを推奨しています」と語ります。

(上)アメリカにある海外キャンパス「昭和ボストン」(下)ブリティッシュ・スクールとの交流風景

主体性が育んだ“挑戦する”文化

粕谷先生は、ここ数年間で、同校の文化が大きく変化したと言います。「29年間の勤務の中で、このような変化は初めての経験です」 以前は堅実な反面、リスクを恐れる雰囲気もありました。しかし今では、“失敗しても良いから挑戦したい”という、まさに主体性を感じさせる文化に変わってきたそうです。 「グローバル留学コース」だけではなく、「本科コース」、「スーパーサイエンスコース」でも生徒の自己成長を最も重視しています。「学校見学に来られた方々には、何よりも生徒を見て欲しいと思います」という先生の声もありました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

昭和女子大学附属昭和中学校
[学校HP]https://jhs.swu.ac.jp/
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