私学探検隊

制服モデルチェンジ。こだわりの機能と気品あるデザインで、生徒の6年間を鮮やかに彩ります

伝統を大切にしながら
今の時代にふさわしい制服を
神奈川の伝統女子校である聖園女学院中学校は、江の島と湘南を見渡せる高台に位置しています。83,000㎡という広大な校地は木々や草花にあふれ、最寄り駅から徒歩約10分というアクセスの良さながら、刻々と色彩を変化させる自然の中で6年間を過ごすことができます。
創立当初からボレロとジャンパースカートの制服で親しまれてきた同校ですが、まもなく80周年を迎えることを機に、来年度の中学・高校1年生から制服の第一装をモデルチェンジします。「今回、新しい制服の導入となりましたのは、『子どもたちがこれからの世界に、自信をもって踏み出して欲しい』という思いがありました」と、制服を担当されている教頭の鹿野直美先生。当初は学校の歴史と共に歩んできた制服を変えてもいいのだろうかと、迷いもあったそうです。そこで長く教育や制服に携わり、そのバトンを鹿野先生に渡された聖心の布教姉妹会のシスター橋本先生に相談しました。「橋本先生から、『変わらないものには、良いものだからという理由もあるでしょう。しかし、やれることを考えず、そのままにしている面もあるのではないですか? 今の子どもたちの目にこの制服がどう映っているか、時代にふさわしいかよく考えてごらんなさい』とアドバイスいただき、リニューアルに踏み出しました」(鹿野先生)。

毎朝制服を着るたび
ワクワクした気持ちに
デザイナーと繰り返し意見交換をする中でこだわったのが“リアルクローズ”です。「子どもたちにとって制服は日常着という役割も担っています。ですから自分を表現できるデザイン性、価値を感じられる、洋服の力を感じられる制服。さらに、洋服はその人の人格を包み込み、品格を醸し出すものですから、そういったことにも留意して欲しいと伝えました」と鹿野先生。もちろん生地も十分に吟味。ジャケットは動きやすいストレッチ素材で丸洗いOK。ブラウスには透け防止、紫外線カットなど、女子校ならではの配慮が随所に盛り込まれています。このように細部までこだわった制服は、同校の伝統を感じさせるやさしさと凛とした強さが共存。また、湘南の海や澄んだ空を感じさせる爽やかなデザインに仕上がりました。

グレー、紺、白の3色から選べるニットベストは、胸元のMJの刺繍がワンポイント

生徒デザインのネクタイは、スクールイニシャルがアクセント

高校からは聡明さを感じさせるネイビーブルーのリボンに

品格ある輝きを放つジャケットのボタンは、学校オリジナル

既に導入しているスラックスには、新しくネクタイをプラス。ネイビーをベースにスクールイニシャルのMJを盛り込んだデザインは生徒会が公募を行い、生徒投票で決まりました。第一装指定日以外は、リボンとネクタイを自由に選択できるほか、3色から選べるベストなど、季節やその日の気分により自分でコーディネートできます。「本校では学力と共に人間力や感性の育成も重視していますので、制服もその一部だと考えています。制服が感性を磨く一助になったら嬉しいですね」と鹿野先生。
新しい制服は生徒たちにも好評で、現在の制服で卒業する高校2年生を代表して「私たちも着られるようになりませんか? 1年だけでもいいですから」と、生徒会長が鹿野先生のもとを訪れたほど。また、同校の卒業生でもある入試広報部長の鐵尾千恵先生も「私の同級生も『いいね。素敵だね』と皆話しているんですよ」と教えてくれました。
「子どもたちが毎朝制服に袖を通すとき、『今日はどんな出会いがあるかな』とワクワクする気持ちを想像しながら、完成まで持ってこられたかなと思っています」と鹿野先生が話す新デザインの制服は、生徒たちの6年間をより鮮やかに彩ってくれることでしょう。

受験生の頑張りに応える
多様な入試スタイル
2024年度入試の特徴や傾向について、入試広報部長の鐵尾先生にうかがいました。2月1日・2日の教科型一般入試2科・4科は、傾向や配点の大幅な変更はありません。しっかり過去問に取り組み、当日は今までの頑張りを発揮しましょう。2月2日午後~4日に実施する教科型一般入試 得意1科・2科・国算ハーフは全体の試験時間が50~60分と短く、受験生や保護者に配慮した入試になっています。「入試は体も心も大変疲れますから、各教科コアな部分だけ残して実力を図れるようにしました。問題数は少ないですが、傾向は2科・4科入試と同様です。少しでも体を休めていただけるよう、開始時間もゆっくり目にしています」と鐵尾先生。ほかにも公立中高一貫校を目指す受験生に向けた特待適性検査型入試(試験終了後に解説付き模範解答を配布)や、英語・国際教育に定評のある同校らしい英語チャレンジ入試と、適性にあわせて入試を選ぶことができます。また、すべての教科型一般入試で英検5級から加点を行うほか、2科・4科の複数回受験者には科目ごとに最も高い得点を用いて判定を行います。

教育連携の一環で、上智大学理工学部を訪問。大学での学びを具体的にイメージすると共に、普段の授業が大学の学びと連動していることを体感した生徒たちは、さらに学習意欲を高めています。

「多くのお子様が受験のため努力をされていると思います。本校はその努力に応えたいと考えております。塾の先生から『得意1科・2科では算数ないし国語を受験せずに入学するケースもあるんですね』とご質問を受けることがありますが、私共はひとつの教科を頑張れるのであれば、ほかの科目も入学してから頑張れると信じています。また“勉強したくなる仕組み”も整っていますので、安心してお任せいただきたいと思います」と鐵尾先生。この心強い言葉通り、大学生メンターが常駐する自習室や進路や学習に関するイベント、南山大学の講義受講などに加え、昨年度からは上智大学との教育連携もスタートしました。

9月16日・17日の聖園祭(文化祭)は予約なしで参加可能で、聖園生や保護者、先生による「相談コーナー」も開催されます。ぜひ訪れて豊かな自然に囲まれた学校と、やさしさと活気に満ちた生徒たちの様子を直に感じてみてください。

2024年度入試日程(抜粋)

試験名 教科型一般入試
2科・4科選択 2科 2科・4科選択
試験日 2月1日(木)  2月1日(木)  2月2日(金)
集合時間 8:20 15:50 8:20
試験名 教科型一般入試
得意1科 ※1  得意2科 ※2  国算ハーフ ※3
試験日 2月2日(金)   2月3日(土) 2月4日(日)
集合時間 15:50 9:40 14:40
試験名 特色型入試
特待適性検査型入試
合格した場合、入学金免除
英語チャレンジ入試
試験日 2月1日(木)  2月2日(金)
集合時間 15:50 15:50

※1:国語または算数(50分100点満点)
※2:国語・算数・社会・理科より2科目選択(国語または算数は必須)
※3:国語と算数(各30分、各50点満点)
抜粋ですので、詳しくは聖園女学院中学校募集要項をご覧ください。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

聖園女学院中学校
[学校HP]https://www.misono.jp/
〒251-0873 神奈川県藤沢市みその台1-4 Tel.0466-81-3333
最寄駅/
小田急江ノ島線「藤沢本町駅」徒歩10分。小田急江ノ島線「善行駅」徒歩15分。JR・小田急江ノ島線「藤沢駅」、小田急江ノ島線「湘南台駅」から神奈川中央交通バス16分「聖園女学院前」。

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