私学探検隊

社会で必要な力を身に付ける!在校生×先生が語る「R-プログラム」

生徒たちが社会に出たときに必要とされる思考力・表現力を育成する取り組みとして、立正大付属立正中学校が実践している「R-プログラム」。新聞記事などのコラムを要約し、意見文を書いた上で発表する「コラムリーディング&スピーチ」を、毎朝のホームルームで繰り返し取り組むなど、読解力や表現力が、自然と身に付くよう仕組み化されているオリジナルの教育プログラムです。
今回は、中学3年生担任・横田朋佳先生、中学3年生の石濱(いし はま)心温(し おん)さん、蓮沼(はす ぬま)芳祥(ほ なか)さんに、「R-プログラム」の魅力やこれまでの取り組みについてお話しいただきました。

まずは自分の意見を
しっかりもつこと!
入学してからこれまで「R-プログラム」ではどのような取り組みをされてきましたか?

横田先生 毎朝のホームルームの時間を使って、週に一つのテーマを取り上げ、意見を持つ、調べる、他者の意見を聞く、という活動をしています。入学後は簡単な質問から始めました。例えば「制服が必要かどうか」というような2択の問題を出して、どちらの考え方か、まずは自分の意見を持てるように指導をしていきました。その後は、生徒が持っているICT端末を活用し、調べるという作業も行っています。最近では「学校生活の中でChat GPTを活用するためには」というテーマに取り組みました。メリット・デメリットを調べたうえで、賛成の立場で意見を考えることを目的に取り組みました。

今話題のテーマも取り扱っているんですね。生徒の皆さんは取り組んでみていかがでしたか?

(左から順に)お話を伺った横田先生、石濱さん、蓮沼さん

 

蓮沼さん Chat GPTの情報が全て正しいという訳ではないので、全ての情報をうのみにしないで活用すれば問題ない、と考えました。

石濱さん 学校内でのルールを明確にすれば使っても良いと考えています。例えば、宿題を解いたり、授業中には活用しない、というようなルールを決めればよいと考えています。

これまで取り組んできた中で一番印象深いテーマはありますか?

石濱さん 「ポテトはしなしなで食べるか、カリカリで食べるか」というテーマが一番印象深いです。カリカリで食べたほうがスナック感覚で食べれるからよい、ということをカリカリ派として意見を言いました。

横田先生 他にも「粉もの料理について」や「スマホ依存の友だちに手紙を書く」というテーマも取り上げています。一番最近だと「女性が力仕事を担うことについて」というテーマに取り組みました。

蓮沼さん 「女性が力仕事を担うことについて」では、男性と女性で同じ仕事をした場合効率が悪いという記事を見つけたのですが、効率だけではなくて男女平等に仕事ができる環境をつくる方が良いのではないか、という意見をまとめました。

生徒が感じる成長のポイント
3年間取り組んでみて成長したと感じることはありますか?
蓮沼さん 最初は文章を書くことが苦手でしたが、今では文章をまとめる力がついたと感じています。

石濱さん 分からないこと、興味があることについて、まずは調べるという癖がつきました。例えば英語でわからない文法があると、先生に聞くだけではなくて、問題集や解説などで調べてみるようにしています。

横田先生 聞いてみたらすぐに答えが分かりそうなことでも、まずは自分で調べてみる癖がついたのは、指導した効果があったと感じます。

先生方がご指導される中で力を入れたポイントはありますか?
横田先生 細かいことを注意しないようにしています。日本語の細かいニュアンスや言い回しを指摘してしまうと、アウトプットをまとめることに対してネガティブな印象を持ってしまいます。そのため、良いところを見つけて褒めてあげる、ということに力を入れています。

社会に出た時に
必要な能力を身に付ける
最後に今後の展望や意気込みを教えてください。

横田先生 ディベートに取り組んでみたいと思います。2つの意見に分かれて、相手を説得させてどれだけ賛同者を集めることができるか、というようなことに取り組みたいです。お互いの意見を批判するのではなく、認め合いながら妥協点を見つけることは社会に出た時に必要なので、そういった力を身につけて欲しいと考えています。

石濱さん ディベートは面白そうだな、と思います。これまでの取り組みを通して、いろいろなことを調べて知識を習得できました。学習面でも同様に、分からないことは調べる、ということを徹底して、学力をつけていきたいです。

蓮沼さん 自分があいまいな意見だとどっちかわからなくなってしまうので、自分の意見をちゃんと持つようにしたいと思います。

横田先生 自分の考えや意見をしっかり持つことは大切です。それだけでなく、アウトプットする力も身に付けられるように指導していきたいと思います。

今回の取材では、「R-プログラム」の魅力ばかりでなく、社会に出た時に必要な能力を6年間を通して育ててくれる学校だということを改めて感じました。学校の雰囲気を感じに、ぜひ一度学校に足を運んでみてはいかがでしょうか。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

立正大学付属立正中学校
[学校HP]https://www.rissho-hs.ac.jp/
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