私学探検隊

生徒に大人気の食堂「コベルホール」が復活! 「食」を通じて交流を楽しむ日常が戻ってきた

1966年から続く伝統あるコベルホール

 関東学院中学校高等学校には「コベルホール」という名前の食堂兼多目的ホールがあります。その歴史は古く、1966年に竣工されています。ホールの名前の由来は開校当時に来日した宣教師のJ・H・コベル先生。“Friendship not Battleship”(軍艦ではなく友愛を)という言葉を遺し、反戦と平和主義を訴えたコベル先生の名前がまさに友愛を育む場所ともいえるホールに受け継がれています。現在の食堂は店長の松永恵さんが中心となって運営。コロナ禍の間はテイクアウトのみとなっていましたが、今年度から通常営業を再開しています。「メニューは保護者向けのアンケートなどで意見を聞きつつ工夫しています。野菜を摂ってほしくて選べる小鉢でひじきや切り干し大根などを付けたりしていますが、基本的には食べたいものを食べてほしい。中学生は丼物を好みますが、高2以上になると野菜が入ったものを選ぶようになるなど、成長を感じます」と松永さんは話します。食堂スタッフは全員が子育て経験者で、生徒たちに慕われています。

店長の松永恵さん

美味しくて栄養満点なメニューの数々

クラスメイトの顔を見ながら食事ができる幸せを実感

 食堂は約400席。中学と高校で昼休みの時間帯を分け、混雑を避けて利用できるように工夫をしています。温かい食事を1食250~600円で食べることができ、保護者にも好評です。中3の男子生徒は入学して2年間、食堂を使うことができなかったため、「友達の顔を見ながら食事を楽しめることが嬉しい」と話してくれました。「2年間、教室で前を向いて黙食で食事をしなければならず、みんなマスクだったから、今になってやっと顔がわかった同級生もいます」と話す生徒も。人気のメニューは日替わりのランチセット(定食)や特選丼。日替わりで醤油、塩、豚骨など味が変わるラーメンも人気です。また、土曜限定のスナックコーナーもあり、数種類の味が選べるソフトクリームやチュロス、ポテトなどの特別メニューも。学校の中にいながらデザートを堪能しつつ交流できるので、土曜日の放課後はコベルホールで会話を楽しんでから下校する生徒も少なくないようです。

 

 

食事を楽しむ中3の生徒たち

生徒会が中心となりコラボメニューを開

 コベルホールでは生徒会とのコラボメニューも誕生。昨年はテイクアウトのみだったにもかかわらず、「鶏そぼろ」、「青菜と豚肉」、「納豆ねばねば」という3種類の丼物が完成しました。メニュー開発に携わった昨年度生徒会幹部のM・Kさん(高3)は、「コンテスト形式で入賞したメニューを実際に販売することができました。私が中学受験でこの学校を選んだのはコベルホールに惹かれたことも理由のひとつだったので、再開して嬉しいし、在校生にはコベルでの食事を楽しんでほしいです」と話します。今年度のコラボメニューコンテストを担当する生徒会幹部のW・HさんとH・O君(ともに高2)は「今年度は食事とデザートの2本立てで募集をかけ、入賞者には食券のプレゼントなども考えています。思い出に残るメニューを完成させて学校生活を盛り上げ、食に対する興味・関心にもつなげたいです」と話してくれました。今年はどんなコラボメニューが誕生するのか楽しみです。

コラボメニューコンテストを主催する生徒会の生徒たち


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。


関東学院中学校
[学校HP]https://www.kantogakuin.ed.jp
〒232-0002 神奈川県横浜市南区三春台4 Tel.045-231-1001
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