私学探検隊

時代を見据えた最先端の教育を実施「創造性教育」と「起業家精神」の育成

独自科目「創造性教育」が
文部科学大臣表彰を受賞
大正15年創立の瀧野川女子学園は、37歳教員出身の主婦が自宅の二階でさながらベンチャー企業のように始まった学校。イノベーションと国際化による時代の変化を見据えて、その大切にしている「創造性」と「起業家精神」を育むために、2015年に始めた中高6年間に渡る独自の授業が「創造性教育」です。
その成果は目覚しく、2021年の大学入試改革初年度に、難関大学を含め、総合型選抜で前年比4倍の合格実績を記録し、今春も年内現役大学進路決定80%を達成しています。さらに、この創造性教育の取り組みが評価され、2023年1月、「キャリア教育優良学校」として文部科学大臣表彰を受賞し、大きな話題となりました。
同校の進化を率いるのは、創立者山口さとる氏のひ孫であり、理事副校長の山口龍介先生。自身も東京工業大学大学院博士課程でロボット工学を研究し、文部科学省大学教育支援プログラムGPで活動するなど、最先端の国際教育や技術教育の実情に精通する山口先生に、同校の教育への想いと、今回の受賞について伺いました。
「2021年度から始まった新大学入試(総合型・公募制)では、実社会で役に立つ力が問われます。私たちは、「創造性」と「起業家精神」がもたらす、チームでイノベーション(革新)を起こす力こそ、生徒の思いを実現させる強力な武器になると考えています。その源となるのは、一人ひとり異なる好きなことや得意なこと。それを見つけるために、本校では、実社会に根付いた教科教育と、世の中をより良いものへと変えていく具体的な能力を身につける教育を全校で行っています。今回の表彰は、その取り組みを評価していただいたものだと考えています」(山口先生)。
創造性教育は、全学年週1~2時間、中1で理想の街づくり、中2で大道芸ロボットづくりなど、全校で行っています。その集大成となる高2の事業化実習では、模擬企業を立ち上げ、マネジメント、会計、広報、製造に分かれ、新商品をつくり、販売し、決算報告を行って会社を解散するまでの一連の流れを15人の仲間と行います。「AIや科学技術が進化する実社会で、新しい仕事をつくりだす力を育んでいます」と山口先生は話します。

中学2年次と高校1年次、校外学習で奄美大島へ。「人生観が変わる」と大好評

今、求められているのは
実社会に根付いた教育
「事業化実習」では、学園祭に出店しオリジナル商品を販売した後、全社でハワイ大学でのチャリティバザーに挑みます。2016年から続く取り組みで、コロナ禍での2年の中断を経て、2022年は$1,878もの売り上げを現地の教育基金に寄付して、国際貢献してきました。

チャリティーバザーでは、各グループが創意工夫して新商品を開発

一番大切なことは、自分たちが何を成し遂げたいか、どのように社会に貢献できるかであり、英語や他の教科での違う能力も、それをキャリアの中で叶えるための道具なのだということを、生徒たちは実体験の中で学びとっていきます。そして、仲間と個性や力を合わせて、一人ではできないことも成し遂げる、チームで働く「株式会社」と資本主義の面白さ、凄さを学び取っていきます。
キャリア教育の1期生は、「マネジメントのおもしろさを知った」と、現在、大手商社でベンチャー企業の支援を行っているそう。同校の学びを基盤に、社会で活躍する卒業生が大勢いるのも、後輩の励みになっています。

礼法や茶道、華道を通じて、大人の日本女性としての心を育みます

ネイティブ9名で
「毎日留学」を実現
「英語も含めて、全ての教科教育は、実社会に向けて実践的であるべきで、学びを加速させる先端技術は随時導入していきます」と山口先生。同校の学びの大きな特長は、2014年にICTを高度に取り入れており、2019年にはすべての普通教室を「黒板の無い教室」に変え、「第7世代」と同校が呼ぶICT化された教育で、深く実践的な学びを行いながら、授業は2~3倍の効率で進むことです。「2020年代の先端技術を使えば、無理なく楽しく可能です。英語でも、新しい分野を素早く理解して、その分、実際にネイティブの先生と一緒に取り組む時間を大切にしています」(山口先生)。

全普通教室には黒板の代わりに3台の大型ディスプレイを導入

同校には、ネイティブの先生が9名在籍。9名中7名が英語の特別免許を取得しており、英会話だけでなく、英語の授業が可能です。言語学専門の教員がいたり、プロのミュージシャンの経歴を持つ教員がいたりと、ユニークなメンバーは、生徒たちにも慕われています。9名のネイティブの先生と4名の日本人の先生が、毎週英語で教科会議を行い、ごく普通の日本人の生徒が学校の勉強だけで、「話せる」「使える」ハイレベルの英語を身につけられるように、日々取り組んでいます。「ハーフでも帰国子女でもない、英会話塾にも通っていないごく普通の日本人生徒が、本校の教育だけで、英語で日常会話の雑談ができ、高3までに英検準1級を取得しています。そのための『毎日留学』なのです」(山口先生)。
「ぜひ、夏と秋のオープンキャンパスで、本校の授業を体験してみてください」と、山口先生は期待を語ってくれました。

高い指導力と魅力的な人柄が大人気のネイティブの先生たち

瀧野川女子学園自慢の直営カフェテリアでは、一流ホテル出身のフレンチシェフが腕をふるい、本格的なメニューが楽しめます。直営だからこそ、安全で安心な食材を使い、手ごろな値段でしっかり食べられ、保護者の方も楽しみにしています。新鮮な野菜や副菜が味わえるセットメニューを中心に、放課後のカフェメニューも充実しており、皆の憩いの場となっています。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

瀧野川女子学園中学校
[学校HP]https://www.takinogawa.ed.jp/
〒114-0016 東京都北区上中里1丁目27-7 Tel.03-3910-6315
最寄駅/JR京浜東北線「上中里駅」徒歩2分。メトロ南北線「西ヶ原駅」徒歩8分。
JR・メトロ南北線「駒込駅」徒歩12分。

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