私学ならではの珍しいクラブ図鑑-鎌倉学園中学校-弁論部
聴衆が思わずうなずく瞬間を目指して…
日々、準備と練習を重ねて説得力を追求し、社会でも役立つ力を身につける弁論部を
ご紹介します

ディベート大会は資料集めなどの準備も重要になる
鎌倉学園弁論部の主な活動は「ディベート」と「弁論」の2つです。
まず「ディベート」とは、「討論」のことです。わかりにくいという方は、アメリカ大統領選挙で話題になった「候補者のテレビ討論会」をイメージしてみてください。あのテレビ討論会において、候補者の目的は「相手を言い負かすこと」ではなく、「国民に自分の訴えを理解してもらうこと」でした。ディベートも同じです。ディベートは、特定の議題に対して賛成と反対の立場に分かれて討論を交わす競技ですが、肝心なことは「聴衆に自分の主張をいかに理解してもらえるか」です。自分の主張にどれだけ説得力があるかどうかを競い合うのが、ディベートの本旨なのです。
さて、自分の主張に説得力をつけるには、さまざまな工夫が必要になります。特に重要なのが、「資料集め」です。例えば、「増税をすべきか否か」という議題に対して、「増税をしても景気は良くならない」という主張をするとしましょう。しかし、これだけでは個人的な意見にしか過ぎません。それでは、「増税をしても景気は良くならない。この論文にもそういった研究結果が出ている」と言えばどうでしょう。説得力が増したと思いませんか? 新聞記事や大学教授の論文といった資料が、ディベートの試合では非常に重要な役割を果たすのです。ですから、試合前には必ず資料集めをしなければなりません。また集めた中から試合で使える資料を選び、自分の主張と結びつける練習も必要です。試合では、必ずしも自分の主張が受け入れられるとは限りません。相手の主張にうまく反論できないことや、せっかく用意した資料が役に立たないこともあります。ですが、聴衆が自分の主張にうなずいてくれるその瞬間の喜びのために、全力を尽くすのがディベートです。

弁論大会で聴衆がうまずくスピーチを目指す
次に「弁論」ですが、これは「スピーチ」と同じです。特定の議題はなく、自分の主張したいことを制限時間7分の中で、自分の意見をいかにして聴衆に伝えられるかを競います。弁論でも、大事なことは聴衆に理解してもらうことです。ディベートと違い資料を用意する必要はありませんが、その分、どうすれば聴衆に思いを届けられるかを考え、原稿を練らなければいけません。原稿が完成すると、いかにして聴衆をひきつけることができるか、黙々とスピーチの練習を重ねます。そんな苦労を積み重ねたうえで臨む本番、聴衆が「うんうん」とうなずいた瞬間、いままでの自分の努力が認められたような、大きな達成感を得られるのが弁論です。

ディベート甲子園ほか、数々の全国大会に出場
弁論部では、この2つの競技の練習を一緒に行うことで、双方に必要な力を身につけることができます。部員数は7人ですが、「全国中学・高校ディベート選手権」に2年連続出場、「全国青年弁論大会」に2回出場、「全国高等学校総合文化祭弁論部門」に4回出場するなど、着実に実績を伸ばしています。
●INFORMATION●
■学園祭
6月15日(土)・16日(日)
■中学体育デー
10月5日(土)※受験生参加イベントあり
■学校説明会
10月24日(木)・26日(土)
11月 9日(土)・30日(土)
12月14日(土)
■ミニ説明会 ※要予約
毎週月曜(①10:15~、②15:00~)
鎌倉学園中学校
[学校HP]http://www.kamagaku.ac.jp/
〒247‐0062 神奈川県鎌倉市山ノ内110
☎ 0467‐22‐0994
最寄駅/JR湘南新宿ライン(横須賀線)「北鎌倉駅」徒歩13分。「北鎌倉駅」、JR湘南新宿ライン(横須賀線)・江ノ島電鉄線「鎌倉駅」から江ノ電バス「建長寺(鎌倉学園前)」。