私学ならではの珍しいクラブ図鑑-多摩大学附属聖ヶ丘中学校-クラブ活動が盛んな私学
緑豊かな多摩丘陵の自然の中、探求するセンスを磨く理科系クラブをはじめ、
観客に魅せるパフォーマンスを磨くダンスドリル部や吹奏楽部の顧問に聞きました
本物に触れる教育を実践し、勉強と部活動の両立を推奨
はじめに、クラブ活動の位置づけについて、丹伊田敏校長先生にうかがうと、「本物に触れる教育という理念が学校生活全体に反映されており、教科学習で真の学力を身につけ、クラブ活動を通して自主性を磨き、その両輪で内在的な自己伸長を目指しています」と丹伊田校長。
中高を通して理科教育が活発な聖ヶ丘では、屋上にある天文ドームに15㎝屈折望遠鏡を設置し、天文部が天体観測を行っています。2012年5月の金環日食の際は、全校生徒に呼びかけ、総勢600人の生徒が校庭に集まって空を見上げ、世紀の天体ショーに釘付けとなりました。今後の目標について「10m四方くらいのソーラーバルーンを飛ばすこと。カメラを載せて空中から地上を観測してみたい」と天文部の生徒は話してくれました。「天文現象に興味を持つことは一生の宝となるはずです」(顧問の鈴木健夫先生)
また、自然科学部では自然環境に対する理解とその保全などの問題意識を深めることを目的に、学校周辺の多摩丘陵における昆虫の調査を中心に活動。独立行政法人「科学技術振興機構」による「中高生の科学部活動振興事業」から、年間50万円の研究活動費が採択されました。「書物に解答を求めるのではなく、実物を目で確かめ、足で調べながら答えを導き、答えを作り出すような学習を身につけてほしいですね」と話すのは、中学教頭で自然科学部顧問の有岡淳先生です。
クラブ活動の熱気が学校全体を盛り上げる
年1回の定期演奏会をはじめ、吹奏楽コンクールやブラスフェスタ多摩など、学外の発表も多い吹奏楽部。顧問の大塚聖子先生は「昨年、福島県相馬郡を訪問して中学生たちと一緒に演奏する機会がありました。音楽を通して交流を深め、目に見えない絆や言葉以外の手段で伝わる想いの大切さを学んでもらえれば」と話します。
高校ダンスドリル部は「全国高等学校ダンスドリル選手権大会」全国大会で2年連続優勝を果たす強豪です。中高6年間続ける生徒が多く、顧問の金子先生は「観客に元気を与えるような体全体の演技が評価されるのが、ダンスドリルの魅力です。自分の考えを人に伝えることが得意な生徒もいれば、苦手な生徒もいますが、ダンスドリルは自分を思い切りさらけ出して表現するよいきっかけになると思います」といいます。
「探求するセンスを磨く理科系、団体や個人で技を磨く運動系、芸術的な表現力を養うパフォーマンス系など子どもの素質や能力、適性によって各自の持ち味を探していってほしいですね」と、丹伊田校長先生が話すように、「本物に触れる教育」を標榜し、生徒の可能性を伸ばすステージがいくつも用意されています。
●INFORMATION●
■学校説明会
※各回ごとに特集テーマが異なります。終了後、個別相談・生徒主催の校舎見学が可能です。
5月18日(土)、6月 8日(土)
10月12日(土)、11月 9日(土)
12月 7日(土)いずれも14:00~
1月12日(日)10:00~
■ザ・スクール(体験授業)※要予約
7月15日(月・祝)
多摩大学附属聖ヶ丘中学校
[学校HP]http://www.hijirigaoka.ed.jp/
〒206‐0022 東京都多摩市聖ヶ丘4‐1‐1
☎ 042‐372‐9393
最寄駅/京王相模原線・小田急多摩線「永山駅」、京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」からバス「多摩大学」。スクールバス:「永山駅」「聖蹟桜ヶ丘駅」からあり。