私学探検隊

グローバル社会で活躍するために必要となる“ビジョンを描く力” その力を身につけるための根本にある、立正の仏教教育

世界をまたにかける卒業生が語るグローバル社会で活躍するために必要な「ビジョンを描く力」

卒業生 写真家 林義勝氏インタビュー

林義勝氏は、本校を卒業後、東京総合写真専門学校へと進学し、教授からのアドバイスと写真家である父、林忠彦氏がきっかけでプロの写真家となられました。24歳の時に、それまで撮りためた芸能人の写真で個展『芸能人100人の顔』を開き、当時の個展開催最年少でデビュー。その後、中国で外国人初となる写真展『龍の北京』を中国歴史革命博物館にて開催し、多くの現地メディアに取り上げられ、入場者数も過去最高となるなど大成功を収めました。その後も国境を問わず広く活躍され、日本各地の聖獣を写した個展『十二支伝説』がサンパウロやニューヨーク、シンガポールなどで催されました。2006年には『NHKスペシャル・新シルクロード』で中国西安から新疆ウイグル自治区カシュガルまでの仏教ゆかりの地も精力的に撮影されています。
このような経験から、グローバルに活躍するために必要な力は「5、10年先を見据えて、自分のビジョンを思い描く力」だそうです。「海外に出よう、やりたいことをやろうとする行動力、困難があった時でもあきらめない心など、そういった力の根本には強いビジョンが必要です。いずれ、父が撮った日本の写真と私が撮っている日本の写真を合わせて、『日本』をテーマにした親子展を海外で開きたいというビジョンを持っていて、実現させたいと思っています」と話していただきました。そして、日本人として自分の考えたことを行動に移し表現しようとする想いが大切だそうです。

ビジョンを描くために必要な力 好奇心・素直な心

ビジョンを描くためには、あらゆることに好奇心を持つこと。例えば、空を見上げ、「なんてきれいな青空なんだろう」と感じたり、路傍に咲く花を見て「なんてかわいらしい花なんだろう」と感じたりする、言い換えれば「素直な心」を持つことです。普段からそのように心掛けていると、様々なことを吸収できるようになり、自分の興味のあることが見つかり、それを突き詰めていくと、自らのビジョンが描けるようになるそうです。写真家として壁に当たった時、「全ての出来事に無駄なものはない」と正面から向き合い、乗り越えられてきたという経験からもその率直さが伝わってきます。

好奇心・素直な心を育む立正の仏教教育

写真展『龍の北京』より『明の十三陵』。

「素直な心」は情操教育によって育まれます。「校内に満ち溢れる、仏教に根差した校風と教育活動によって、知らず知らずのうちに心が清まり、あらゆるものに対する感謝の気持ちを持てるようになりました。素晴らしい風景に出会った時、心の中で掌を合わせ、感謝している自分に気づいた」と林義勝氏。「感謝する心」、それは出会ったあらゆるもの・人の良い面を見つけ、認めることで持つことができるそうです。
仏教教育は今でも変わることはありません。校風はもちろん、週1回の宗教の授業や、朝礼で行われる校長先生の講話、身延参拝旅行、お会式などといった行事によって、「感謝する心」「素直な心」が養われ、生徒たちが将来のビジョンを見つけられる土台が作られていきます。

立正大学付属立正中学校
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