私学探検隊

自分の将来について考えることで、合格実績もアップ

中学から「自ら学ぶ力」を身につける

内部推薦により相模女子大学に進学する生徒だけでなく、近年は他大学への受験にも積極的に挑戦している相模女子大学中学部・高等部。今春の卒業生を見てみると、相模女子大学への進学は2割程度に留まり、多くの生徒が自身の興味に合わせて進路を選んでいるようです。「近年は難関校と呼ばれる大学に進学する生徒も増えてきました。7年前から高等部に特進コースを設置したこともありますが、学校全体で教育の質の向上に取り組んだことが大きいですね」と語るのは、中学部教務部長の原野聡美先生です。「たとえば模擬試験の結果を分析する教員研修を2年前から行っています。これにより、国語でも評論は読めるけれど小説は苦手というように、詳細な得手不得手が明確になるのです」。生徒にも的確なアドバイスができるようになるし、結果として生徒一人ひとりが自分のやるべきことを理解して、中学の段階から「自ら学ぶ力」が身につくとのことでした。「普段の授業、模擬試験、そして補習講習だけで受験に臨む生徒が多いですね」と原野先生。これも、生徒に自ら学ぶ力がついているからなのでしょう。

10年後、20年後の自分をイメージする

相模女子大学中学部・高等部では、こうした勉強面以外でもさまざまな取り組みを行っています。著名な企業で活躍している女性を招いてのキャリア講演会、卒業生による受験体験報告会。ほかにも相模女子大学との高大連携講演会や研究室訪問など。こうした行事を通して生徒は10年、20年という長いスパンで自身の将来を考え、そのためには大学で何を学ぶべきか、今何をすべきかを考えるようになるそうです。
「目標が明確になるからなのか、進学先も多岐にわたっています。美大や音大に進む生徒も多いですね」と原野先生。もちろん「管理栄養士を目指したい」「英会話を身につけて海外留学をしたい」等の理由で、相模女子大学を選ぶ生徒も多いのだとか。進学実績がアップしたことで、最近は教育実習生も大幅に増えたそうです。
単なる進学指導に終わらないキャリア教育が、相模女子大学中学部・高等部の特長。常に目標を持つことは、生徒が将来を考える際に、大きなプラスになっているに違いありません。

将来の自分を考える充実のキャリア教育
キャリア講演会
著名な企業で働く女性から仕事のことや、中高時代にやるべきことなどを伺う
受験体験報告会
大学へ進学した先輩を招き、大学での勉強内容や入試に向けての心構えなどを聞く
高大連携講演会
相模女子大学の講義を体験。興味のある講義を受けて、高大の授業の違いを知る
研究室訪問
相模女子大学への進学を考える生徒を中心に、興味ある研究室を訪れてお話を伺う

相模女子大学中学部・高等部
[学校HP]http://www.sagami-wu.ac.jp/chukou/
〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京2-1-1
☎ 042-742-1442
最寄駅/小田急小田原線 江ノ島線「相模大野駅」徒歩10分。