私学探検隊

体験学習を通じて、社会で活躍する男子の育成を目指します!

中1「自然体験学習」。真剣な顔つきで飯盒炊爨に取り組んでいます。

将来、社会・家庭において責任を果たすことができる男子を育てるために、中高6年間でその「基盤」となる「学力」と「人間力」を身に付けさせることを目標にしている高輪中学校。「人間力」とは、人間関係を築く力や、コミュニケーション力、他人への配慮など、人間として最も重要な部分だと捉えているそうです。そのような「人間力」を身に付ける上で大切なことは、「自分で考え、自分で行動し、自分で責任をとる」という経験を積み重ねること。そのために座学だけでなく体験学習を重視しています。

普段と違う環境に身を置き「人間力」を養う体験学習

中2「農工芸体験学習」の藁細工体験。普段触れる機会のない藁に悪戦苦闘しながら作っています。

中1では「自然体験学習」があります。自然保護やものづくりに関する知識と技術の習得を目的としており、昨年は3泊4日で河口湖や上高地・諏訪方面に行き、飯盒炊爨体験なども行いました。この体験を通じて、助け合うことの大切さを学び、班ごとに協力して取り組むようになります。そこでも、先生が手を出さずに全て生徒たちに行わせるようにしています。
中2では「農工芸体験学習」があります。都会では味わえない作業・体験の中で、創造することの喜びを実感し、地域社会の生活や文化の理解を深めます。班ごとに農家に1泊することが特徴で、初めのうちは不安な表情が見受けられますが、翌日戻ってくる頃には生徒たちの表情は一変し、素晴らしい笑顔があふれます。普段と違う環境に身を置き、農家の人とのコミュニケーションを通じて、「人間力」を養っていくのです。
中3では「西日本探訪」があります。西日本の文化や自然に触れるこの行事を通じて、自国をより深く理解することを目指します。西日本であれば行き先は各学年が自由に選択することができます。長崎や京都、奈良、広島に行くことが多かったそうですが、来年は沖縄に行き、離島での民泊を体験します。その学年が主体的に考え、決めることを大切にしているそうです。
また、2年前から中学で「強歩大会」に取り組んでいます。約20キロの道のりを仲間同士で励まし合いながら、ゴールを目指します。一昨年は5時間半かかったところ、昨年は5時間で全員ゴールしたそうです。「前回よりも早く歩けた」という成長が実感でき、自信につながります。

生徒の主体性が見えた7月オープンキャンパス

写真右が7月オープンキャンパスで生徒が自ら作成した学校紹介冊子。「高輪の好きな先生」等を紹介しています。

他にも、イギリスサマースクール・文化祭・体育祭・校外スポーツなど、多くの体験を重視した取り組みを行っています。それらに共通していることは、「自分で考え、自分で行動し、自分で責任をとる」ことを重視した「人間力」の育成です。
「7月のオープンキャンパスでは、生徒たちが自ら学校を紹介するブースを作りたいと言ってきました。理由を聞くと、生徒たちも受験生のために何かできるのではないかと思ったから。生徒は自分たちで学校を紹介する冊子まで作りました」と入試広報の平野先生。その様子からも、体験学習等によって養われた「自分で考え、自分で行動する」という姿勢が見られます。そんな高輪生をぜひ見に来てください。

高輪中学校
[学校HP]http://www.takanawa.ed.jp/
〒108-0074 東京都港区高輪2-1-32
☎ 03-3441-7201(代)
最寄駅/都営地下鉄浅草線・京浜急行線「泉岳寺駅」下車、A2出口から徒歩3分。東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金高輪駅」下車、出口1から徒歩5分。