中１では第二次性徴、中２では命の尊さについて学ぶ
創立１２６周年と歴史がある星野学園は、多くの卒業生が各方面で活躍しており、卒業生が職業・進路講演会にも積極的に協力。発達段階に応じて学年ごとに行う性教育は、講演会という形で行われ、生徒たちの人格形成にも大きな役割を果たしています。
まず中１では養護の先生が講師となり、第二次性徴や性差、さらにはプライベートゾーンや性の多様性について話します。
「最近は性に関する情報も多いのですが、誤った情報もみられます。生徒たちには正しい情報を受け取ってほしいと考えています。また、性はタブー視するものではありません。人権です。正しい知識を身につけて自分と他人も守る。プライバシーを守り、多様性を尊重することを学ぶのです」と養護の高橋紗彩先生。
中３のＳ・Ｔさん、Ｋ・Ｎさんに性教育を受けた感想を聞いてみました。
「中１で性教育の授業を受けてそういう問題に向き合う年齢になったんだなと思いました」（Ｋ・Ｎさん）
中２では妊娠から出産をとおして「命の大切さ」を学びます。この講師を務めているのが、卒業生でもある助産師の佐藤たまみさんです。
佐藤さんは「命を産むママも命がけです。赤ちゃんの誕生はとても奇跡的で尊い場面です。その場面に立ち会うことができる助産師は、妊娠から出産後のサポートはもちろん、地域での性教育にも携わり、様々な場所でいろいろな人と出会える仕事です」と語ります。現在はオンラインでの講演ですが、コロナ禍前は実際に学校を訪れ、後輩たちの前で話しました。
「恥ずかしがったり、照れて下を向いてしまったりする子がいるのではないかと思いましたが、みなさんとても真剣な眼差しで私の話を聞いてくれたのがとても印象的でした。またその真剣さは講演後の生徒の感想文にも表れていて、みなさんの感想文は私の宝物です」と振り返ります。
「保健体育の授業での知識はありましたが、この講演では命の大切さ、尊さを再認識しました」（Ｓ・Ｔさん）、
「自分を産むまでの親の苦労を知ることができ、感謝の気持ちが生まれました。講演会の後は性のことを両親に相談しても良いと思いました。小学生の弟妹にもどうやって性のことを伝えていくか家でも話すようになり、父親との距離が縮まりました。自分の身体の変化のことは講演会で聴けて良かったです」（Ｋ・Ｎさん）

性感染症や性犯罪などより深い学びとなる中３・高１
中３と高１は隔年で二人の産婦人科医を招き、性感染症や思春期における体のコントロール、性犯罪など踏み込んだ話を聴きます。今年度は一般社団法人・日本家族計画協会会長の北村和夫氏が来校しました。ちなみに、この講演会には保護者も希望すれば参加できます。
「医療従事者でもある母もこの講演を楽しみにしていて、学校に聴きにきました。北村先生のお話はデリケートなこともオブラートに包まないで、わかりやすい言葉で話してくれたので、頭に残りやすくおもしろかったです」（Ｓ・Ｔさん）

これからの人生で生きることを学べる講演会
「北村先生の話は、中１と中２の時より具体的になり、男女一緒に聴いているのが最初は気まずく感じました。しかし、この講演会の後、女子の見方が変わり、クラスが良いほうに変わっていきました。女子が大変なときには手伝おうという気持ちも湧いてきました。性教育とは性の知識を得る場ではなく、これからの人生で生きることを学んだ講演会でした」（Ｋ・Ｎさん）
「性は人権」という考えのもと行われる性教育。今後も注目です。

 中３の生徒さんにインタビュー 

性教育について話してくれた中３の生徒さんと高橋先生

Q１：入学した理由は？
受験時、真面目な学校だと知り、「真面目な学校で一人前になりなさい」と両親に勧められました（S・Tさん）

Q２：どんな学校ですか？
校内では先生方も職員の方もみなさん挨拶を返してくれる学校です。また、背中を押し、見守ってくれる先生方に囲まれています（K・Nさん）

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

星野学園中学校
［学校HP］http://www.hoshinogakuen.ed.jp/
〒350-0824 埼玉県川越市石原町2-71-11　Tel.049-223-2888
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スクールバス：ＪＲ川越線・東武東上線「川越駅」、西武新宿線「本川越駅」、西武池袋線「入間市駅」、ＪＲ高崎線「宮原駅」「熊谷駅」より運行。

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