私学探検隊

未来を切り拓く力を育む三輪田の読書教育

三輪田学園では読書教育を大切にしています。中1では国語、中3では公民の授業で週に1時間を読書にあてています。

心の世界を広げ表現力を高める中一読書

中1読書では心の世界を広げ、表現力を高める

中1読書では心の世界を広げ、表現力を高める

中1読書では、読書をインプットで終わらせるのではなく、心の世界を広げ、表現力を高める活動を行っています。作品を味わうだけでなく、グループワークでキャッチコピーを考えたりイラスト付きのポップを作成することで、作品の魅力を「伝える」ことの大切さを学びます。また、お勧め本を紹介するブックトークを例年3学期に実施しており、プレゼンテーションの基礎につながる取り組みとなっています。長期休暇中には、評論やルポルタージュを読んでワークシートにまとめることで、硬質な内容の文章に対して、問題意識を持って読む力を育てています。

「他人事」から「自分事」へ

中3読書では、差別や貧困、戦争や環境問題、SDGsといった本を読んで、レポートを作成します。そして、2学期以降は、卒業論文を作成し、発表します。
社会科読書を通じて生徒はこの社会の現実を目の当たりにします。そして、卒業論文に取り組むことで問題と向き合い、問題を掘り下げることで「他人事」だった事実を「自分事」化していくのです。

卒業論文は新たな自分と出会い

卒論に取り組むことで、新たな自分を発見し、将来の目標を見つける生徒も少なくありません。
ある生徒は、日本の子どもの貧困について調べました。子ども食堂に取材に行き、この国の貧困の実態を知った彼女は、教員を志望し教育学部に進みました。またある生徒は、脳死臓器移植について調べました。当時は文系か理系かを決めていませんでしたが、その後、医学部へと進学しました。そしてまたある生徒は、サハラ以南のアフリカの子どもの栄養不良、児童労働、学校に通えない実態を調べ、そういった地域に日本の学校給食の仕組みを取り入れることを卒論にまとめました。彼女は現在、ロンドンの大学に留学中で、将来は国際機関で働くことを希望しています。
このように、卒業論文やレポートにまとめることで、論理的思考力を身につけるだけではありません。その現実の向こうに目指すべき理想を抱き、自分自身の未来を切り拓いていく力を身につけるのです。

【近年の卒業論文のテーマ例】
◦女性が社会を変革する
 ~ジェンダー・男女平等~
◦いじめについて考える
◦児童虐待をなくすには
◦選択的夫婦別姓実現に向けて
◦殺処分される動物の実態と対策
◦沖縄と米軍基地問題
◦紛争終結後の加害者と被害者の和解に向けて
◦プラスチックによる海洋汚染
◦江戸時代と現在のリサイクル事情
◦カカオと児童労働~私たち日本人に何ができるか~

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

三輪田学園中学校
[学校HP]https://www.miwada.ac.jp/
〒102-0073 東京都千代田区九段北3-3-15 Tel.03-3263-7801
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