私学探検隊

1年間で人間力、思考力、表現力などが大きく向上! アクティブラーニングの先を行く翠陵グローバルプロジェクト

昨年度、グローバルチャレンジクラスを新設した横浜翠陵中学校。学力プラス人間力という独自の教育方針に加え、中高一貫という6年間のトータル教育が人気をよび、開設2年目にして同校を第一志望に選ぶ生徒が増えました。
今春2期生となる1年生が入学し、ますます活気づくグローバルチャレンジクラス。多様なカリキュラムの中でも特徴的なSGP(翠陵グローバルプロジェクト)の授業見学と共に、入試広報部長の庄大介先生にお話しをうかがいました。

2年生の姿が刺激となり1年生の向上心がアップ

2年生の実演に聞き入る1年生。後でまた勉強できるよう、タブレットで録画する生徒も。KP法とは、紙に説明の要点を書き、それを黒板に貼りながらプレゼンテーションを行う方法です

2年生の実演に聞き入る1年生。後でまた勉強できるよう、タブレットで録画する生徒も。KP法とは、紙に説明の要点を書き、それを黒板に貼りながらプレゼンテーションを行う方法です

SGPの授業では、これからプレゼンテーションに取り組む1年生に対して、2年生がKP法(紙芝居プレゼン法)の実演を行いました。拍手で迎えられた2年生は、KP法を実際に用いて「KP法とはなにか?」を説明。「KP法のKって何だと思いますか?」など、時に質問を投げかけ、聞いている1年生を巻き込みながら説明をしていきます。続いてオリンピックの種目である射撃についてのKP法の実演です。「皆さんのおじいちゃん、おばあちゃんで射撃をやっている人はいますか?」と、突然質問を投げかけ、1年生の心をつかみ興味を誘います。
このように、コミュニケーションを取り入れた双方向型のプレゼンテーションを見た1年生からは、「先輩達が分かりやすく、さらに面白く説明していたのに驚いた」「なんか遠い存在に見えた」との感想が出ました。また、実際にKP法の資料を作るという授業では、「先輩のようにタブレットを使って作りたい!」との声も上がり、2年生の姿が大きな刺激になったようです。

翠陵ならではの環境が生徒の力をグンと伸ばす

大人顔負けのプレゼンを行った2年生ですが、1年前は「プレゼンって何だろう?」と、まっさらな状態でしたが、SGPをはじめとする同校での学びの中で、多くを吸収し、実力をつけていきました。そして、1年間の学びの集大成となる学年末発表会では、「世界にあるGoodな製品や制度、サービスを輸入して日本をもっと幸せにしよう」という内容で、一人が一つの国について調べポスターを制作。発表会に訪れた人にタブレットを用いて説明しつつ、質問に答えるというポスターセッションを実施。参加した保護者からは「1年間でここまでできるようになるとは」と、大きな反響をよびました。「当日は緊張している生徒もいましたが、それ以上に伝えたいという思いが強く、皆ポスターの前で参加者を待ち構えていました。『1年生だから、まだできない』ではなく、適切な環境の中にいれば生徒たちはどんどん伸びていくと改めて実感しました」(庄先生)。
翠陵だからできること、翠陵だけでしかできないこと。大学入試だけでなく、その先の人生の中で必要になるさまざまな力を、翠陵という環境の中で培っている生徒達。彼らが社会人として世界へ旅立つ時、どんな切り口で世の中を見て、どんな力を発揮していくのか、大人になった時の活躍に大きな期待を抱かせてくれる授業でした。

SGP(翠陵グローバルプロジェクト)とは?
思考力、判断力、表現力、視野の拡大などを育成する取り組みです。単にプレゼン能力を高めるだけでなく、世界の国や地域の問題について考えるなど、さまざまな教科、ICT教育をも含み、アクティブラーニングという枠を超えた、総合的な教育です。― 2017年度の内容例 ―
中学1年生
・世界の国について一人一か国調べ学習
・JICA・科学技術館見学
・ICT活用講座
・翠陵祭にてプレゼン
・ポスターセッション
中学2年生
・今年のマニフェストを作成
・世界を相手に活躍する卒業生の講演会
・オリジナルアイテムのデザイン及びプレゼン
・学年末発表

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

横浜翠陵中学校
[学校HP]http://www.suiryo.ed.jp/
〒226-0015 神奈川県横浜市緑区三保町1
Tel.045-921-0301

最寄駅/
JR横浜線「十日市場駅」徒歩20分。「十日市場駅」・東急田園都市線「青葉台駅」からバス「郵便局前」徒歩3分。相鉄線「三ツ境駅」からバス「霧ヶ丘高校前」徒歩12分。

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