私学探検隊

大学との連携で、社会で真に求められる力を伸ばす

大学カリキュラムの受講や研究室訪問もできる

2020年に創立120周年を迎える相模女子。節目の年に向け、教育課程の充実や地域連携の強化などさまざまな取り組みを行っています。その計画のひとつが、学園全体の連携。幼稚部から大学までを擁する総合学園の利点を活かすため、これまで以上に学園のネットワークを強化し、教育環境を整えることが目的です。
今回は、学園連携の取り組みと大学併設校のメリットについて、中学部副校長の原野聡美先生に聞きました。

併設大学の研究室を訪れ、大学での学びやゼミ生の研究テーマについて聞くことができる

併設大学の研究室を訪れ、大学での学びやゼミ生の研究テーマについて聞くことができる

「大学との連携では、高校生が併設大学で興味のある講義を大学生とともに聴講できる制度があります。講義を受けた生徒が相模女子大学に進学した場合、単位を認定されるのも併設校ならではのメリットです」(原野先生)
併設大学の教授が高校生に授業を行ったり、高校生が大学の研究室を訪れたりする機会も。大学の学びや生活に早くから触れることで、進路選択の幅を広げていきます。

原野先生によると、中高と大学との連携には、教員同士の話し合いの場が不可欠だといいます。大学の教職センター長が中高の教員に、就活市場や女性のキャリアを考えたうえで、大学入学時に身につけていてほしい能力を説明したり、“社会が求める人材”などの就職に関する最新の情報を共有したりする場を設けています。「一般的に中高生の勉強というと、目の前の大学受験に向けたものになりがちですが、本当に身につけなくてはならないのは、社会に出たときに自立して生きていく力。就職事情に詳しい大学教員から話を聞くことで、中高のカリキュラムの改善に役立てています」(原野先生)

大学生が身近にいる環境のなかで将来を考えていく

幼稚部から大学まで学園連携による国際教育を推進することをめざし、2014年に国際教育センターを設置。各併設校の英語教員が定期的にミーティングを開くことで、適した国際交流プログラムや教育を提案し、異文化と接する楽しさを味わう工夫をしています。
国際社会においては、自国の文化を知ることも大切。幼稚部から大学までが一堂に会し、かるたや百人一首を真剣に競い合う「渡辺令恵杯かるた大会」や、小学校から大学まで参加する「書初め展」を通じて、日本の伝統文化を体験します。

相模女子大学で「子ども教育学科」を有する同校。幼児教育に興味のある高校生は、放課後に幼稚部の預かり保育の手伝いをすることもできます。また、市立図書館のボランティアの方に指導をいただき、絵本の読み聞かせも行っています。
「幼稚部から大学まで同じ敷地内にあり、大学の学食でランチも可能で、日々、リアルな大学生の様子を見ているため、中高生は将来のイメージがつきやすいのではないでしょうか。大学と連携してフレキシブルにカリキュラムを改善できるのも併設校の良さだと思います」(原野先生)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

相模女子大学中学部
[学校HP]http://www.sagami-wu.ac.jp/chukou/
〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京2-1-1 Tel.042-742-1442
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