私学探検隊

仏教の考え方に接し、「親切」「勇気」「感謝」の姿勢を身につける

2013年に馬込の地に移転した立正大付立正。日蓮聖人の教えである「行学二道」を建学の精神として掲げ、日々教育活動に取り組んでいます。その理念に基づき行われている仏教教育について、校長の中原健次先生と中学2年生の梅木是温くん、日野舞さんにお話を伺いました。

「親切」「勇気」「感謝」人間関係の基本姿勢を養う仏教教育

インタビュー

右から校長の中原健次先生、梅木是温くん、日野舞さん。

「『行学二道』とは、知識や経験(学)を、実際に行動で示す(行)ことです。行動には必ず他者が関わってくるため、他者へ『親切』を心がけ、『勇気』を持って正しさを貫き、『感謝』の気持ちを忘れずに行動できるという姿勢が欠かせません。その姿勢を仏教教育を通じて養っています」と校長先生。
立正大付立正の仏教教育は主に3つあります。一つ目は、授業。中1から高1までの4年間は宗教の時間があります。週1時間、宗教科の教員が仏教の考え方を教えています。思想を強制するわけではなく、考え方に触れることを大事にしているため、視野の広がりにつながります。
二つ目は、月1回の朝礼。日蓮聖人にまつわる記念日が近い時は、校長先生が生徒たちに日蓮聖人の教えを説きます。掌を合わせて挨拶をすることで自然と「感謝」の心が育まれます。

立正だからこそ経験できる仏教教育を取り入れた学校行事

三つ目は、学校行事。中1・高1は1泊2日「身延参拝旅行」があります。山梨県の身延山には日蓮宗の総本山である久遠寺があり、そこを訪れます。講話を聞いたり、日蓮聖人が行っていた山を登っての参拝を体験したり、何十人もの僧侶が行う勤行に参加します。実際に参拝を体験した梅木くんは「2時間近くかかり大変だったが、それを毎日行っていた日蓮聖人の凄さを実感した」と言っていました。
中2では日帰りの「房総旅行」があります。千葉県鴨川市にある清澄寺や誕生寺などを訪問し、講話を聞きます。実際に行事に参加して「自分はなぜ生まれたのか、何をしていくべきなのかと考えるようになった」と感じたのは日野さん。自分を見つめ直し、いずれは自分のすべきことを見つけ、自ら行動できる人になっていくのでしょう。
中3・高2は「修学旅行」。中3は関西、高2は九州に行きますが、そこでも多くの寺院を訪問して仏教に触れたり、平和について学んだりしています。
このような仏教教育について、梅木くんは「『感謝』の大切さを学びました。いつも助けてもらっている仲間はもちろん、自分を産んでくれた両親にも『感謝』の気持ちを持てるようになりました」とのこと。日野さんは「『勇気』を学びました。宗教の授業や行事を通じて『勇気』がわき、他の人に自分から話しかけることも積極的にできるようになりました。立正生は皆そういう姿勢があります」と言っていました。そのような立正生の生活を見に行ってみてはいかがでしょうか。

身延参拝旅行 山登り

中1・高1身延参拝旅行。日蓮聖人が毎日行っていた山登りを体験します。

身延参拝旅行 講話

中1・高1身延参拝旅行。真剣に講話に耳を傾けます。

房総旅行

中2房総旅行。清澄寺を訪れ様々なお話を聞きます。

立正大学付属立正中学校
[学校HP]http://www.rissho-hs.ac.jp/
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