私学探検隊

女子を伸ばす教育で、自ら考え行動できる女性に!

6年間のゆとりある時間が自ら考える人に育てる

横浜富士見丘学園は、神奈川県唯一の女子中等教育学校です。中等教育学校とは、中学校・高校という分け方をせず、1年生から6年生までが共に同じ校舎で学び、共に学校行事や部活動を行います。
1年生が入学後、初めて体験する行事に新入生歓迎会があります。会を企画進行するのは、5年生の役目です。ユーモアあふれる司会、手際のよい進行、見応えのあるパフォ
ーマンス……。2年前、同校の校長に就任した松田由紀子校長は、初めてその会を観た時、完成度の高さに大変驚いたと話します。
「1年生の時に初めて受けた感動から、2年生、3年生、4年生と過ごし、自分たちが主体となって取り組む5年生の時には、これまでの先輩たちの良いアイデアを取り入れながらも、自分たちの学年らしい会を目指す。こうした取り組みができるのは、6年間というゆとりある時間の中で、受験勉強に縛られることなく、一つのことをじっくり考えることができる中等教育学校の良さではないでしょうか。実はこうした経験こそが、社会に出てから必要となる力なのです」(松田先生)
近年、女性の社会進出が進み、女性の生き方も多様化しています。同校では、こうした社会の中、自らの人生を自分の意志で選択できる女性になって欲しいと考えています。そのための教育として取り入れているのが、女子を伸ばす指導法です。
「同じ人間でも女子と男子では伸ばす方法が異なり、女子には女子のアプローチの仕方というものがあります。例えば、女子は共感性をとても大切にするので、『全体指導』より『個別指導』、『説得』より『納得』、『先生が教える・与える』ではなく『自分で学ぶ・選ぶ』、『勝ち負け』よりも『みんなで助け合う』といった指導法が理想的なのです」(松田校長)
こうした心の安定の場があってこそ、伸び伸びと過ごすことができ、自ら考え行動できる女性へと成長するのです。

生徒会活動

5年生が主体となって行う生徒会活動。男子に頼らず、“女子だけ”という環境がリーダー性を育みます。

部活動

1年生から6年生までが一緒に活動する部活動。下級生は憧れの上級生の姿を見ながら成長していきます。

身近にモデルがいるから自分も頑張れる

ビック・シスター制度

昨年度から始まった「ビッグ・シスター」。週1回の放課後、4年生・5年生の上級生が、1年生・2年生の下級生に英語学習をサポートします。

また、女子教育の良さとして、もうひとつ挙げられるのが、身近にロールモデルがいることです。同校では、学校行事や部活動をはじめ、上級生と一緒に過ごす時間がたくさんあります。また、昨年度から、4年生・5年生の上級生が、1年生・2年生の下級生に英語学習をサポートするチューター指導制度「ビッグ・シスター」もスタートしました。こうして、下級生は、憧れの先輩を見ながら成長していきます。
このように、女子には女子に合った伸ばし方があるのです。中等教育学校ならではのゆとりある時間と女子を伸ばすための女子教育。この学習環境を勧める専門家も多く、去る10月に発売された『サンデー毎日』の特集記事「中学受験のエキスパートが勧める一貫校」で、同校は注目校として紹介されました。

横浜富士見丘学園中等教育学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ed.jp/
〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
☎ 045-367-4380
最寄駅/相鉄本線「二俣川駅」徒歩12分。