私学探検隊

大学生活を身近に感じながら「考える力」を育む

内部推薦の充実と共に難関大学への合格実績もアップ

将来や社会について発表する主張コンクール

相模女子大学中学部・高等部では併設大学への内部進学のみならず難関大学へチャレンジする生徒のために適切な進路指導を行っており、合格実績を年々上げています。平成26年度は、内部進学が29.8%、他大学への進学が58.7%。内部進学では毎年多くの推薦枠が用意されており、一定の成績を収めていれば挑戦することができます。また、他大学を第一志望とする場合でも「確約併願制度」を利用して内部進学を視野に入れることもできます。他大学では、国公立大学や早慶上智、東京理科大、GMARCHなどの難関大学への進学実績が特に上がっており注目したいところです。
今回お話をうかがった中学部副校長の原野聡美先生によると、これらの実績の背景には充実したキャリア教育制度と学習指導があるといいます。
はじめの中学3年間は「考える力を育む期間」。さまざまな分野の第一線で活躍している方を招きお話をうかがったり、「主張コンクール」で将来を真剣に見つめ、自分と社会とのつながりを考えます。「中学3年間は知識をつめこむことより、自分の興味を深めたり、自らの頭で考え表現したりする力をつけることが大切。こうして土台をつくった生徒は、例え中学時代はそれほど成績が思わしくなくても高校時代にぐんと伸び、希望の大学に進学することがよくあります」(原野先生)

企業や専門職で活躍する女性の話を聞くキャリアプログラム

学習面では中学1年次から全国規模の模試を行い、担任が中心となって結果を綿密に分析し生徒へフィードバックします。このため生徒は全国的な自分のレベルを早くから知るばかりでなく、自分自身の弱点やクセを把握。また教員が分析結果を伝える際、具体的な勉強方法や問題集の提示まで行うため、生徒はその後も学習法に迷うことなく勉強に励むことができます。
授業では積極的にグループワークを取り入れ、自ら学び考える姿勢を育みます。「一斉講義型の授業よりも、自分の意見を発表することや、友だちに教えることで知識が定着しやすいんです」(原野先生)
高校では大学受験の準備を本格的にスタートします。併設大学の研究室を訪問したり実際に講義を受けたりすることで、さらに視野を広げ、自己の在り方、生き方を考えます。また卒業生による受験体験報告会を聞き、大学入試に向けての心構えや勉強方法を身近な大学生にレクチャーしていただきます。大学生活を身近に感じながら、将来を考え受験勉強に取り組むことができます。「変化の激しい今の時代、中高で学んだ知識だけでは社会を生きていくことはできません。大学受験はひとつのゴールかもしれませんが、一生勉強をし続けていく姿勢を6年間かけて身につけていってほしいですね」(原野先生)

大学の研究室を訪問し、実習や研究テーマを見学

大学教員による講座に参加し、大学と高校の学び方の違いを体験する

相模女子大学中学部・高等部
[学校HP]http://www.sagami-wu.ac.jp/chukou/
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