私学探検隊

英語を使い、国際的な視野を持ったリーダーを育成する国際学級・国際交流プログラム

多彩な背景を持つ環境で多様性を学ぶ

中3では「ロミオとジュリエット」を原書で読み、登場人物の心情を解釈した上で、オリジナルの英語劇を作り、全員がキャストとなって演じます。

ボストン郊外にある提携校からの留学生を受け入れ、同校の授業を共に学びます。

東京女学館は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標に、1886年に創立しました。時代が変わった今は、この教育目標を実現するための実践課題のひとつとして「国際的視野の育成」に力を入れています。なかでも特徴的な試みが、2004年に開設された「国際学級」です。国際学級では、北米のカリキュラムをもとに独自の英語教育を行っています。ここでは、英語はあくまでもコミュニケーションツールのひとつであり、英語の習得が最終目的ではありません。ツールとしての英語を駆使しながら、さまざまな国の文化を理解し、国際的視野を育むことを目的としています。
1クラス42人の中には、海外生活の経験がある帰国生が約半数います。滞在国はアジア、欧米、中東など約20カ国におよび、多彩な文化圏を背景に持つ生徒たちが共に学ぶことで、多様性を深めていきます。一方で、中学から英語を始める一般の生徒もおり、双方が得意・不得意なことを補いながら、6年間同じクラスで学びます。
中学では、英語経験別に3つのグループに分け、ネイティブスピーカーの教員2名と日本人英語教員1名がチームで担当します。中1では英語に慣れることから始まり、中2では各国のおとぎ話や神話、伝記を読み、中3ではシェイクスピアを原書で読みます。授業では、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を養うだけでなく、物語に出てくる登場人物の心情やその背景にも目を向け、異文化理解を深めていきます。

語学研修だけで終わらない国際交流活動

海外文化研修は、語学の習得ではなく、異文化理解を目的にしています。写真はマレーシア研修の様子。

同校では、国際学級の生徒に限らず、国際交流活動を体験することができます。国際交流活動は大きく分けると、次の3つのプログラムがあります。
(1)海外文化研修(アメリカ研修・東南アジア研修)
(2)東南アジア訪問団の受け入れ(タイ・マレーシア)
(3)学校派遣留学(イギリス・アメリカ・カナダの姉妹校)
同校の国際交流活動の特徴は、欧米に限らず、日本と歴史のつながりが深い東南アジアの人々と交流ができることです。その根底には、語学研修だけで終わらない、異文化理解という目的があります。10代の多感な時期に、日本を離れ異国に身をおいたり、自国に外国人を受け入れホストしたりする体験は、まさに国際的視野を広げられるに違いありません。
10年前に開設し、同校で6年間学んだ後、今年大学を卒業した国際学級の第一期生は、日本に限らず世界を舞台に、それぞれに“なりたい職業”を見つけ、社会人としての一歩を踏み出したようです。

東京女学館中学校
[学校HP]http://www.tjk.jp/mh/
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16
☎ 03-3400-0867
最寄駅/メトロ日比谷線「広尾駅」徒歩12分。JRなど「渋谷駅」から都営バス「東京女学館前」ほか。JR埼京線 湘南新宿ライン・メトロ日比谷線「恵比寿駅」から都営バス「東京女学館前」。