私学探検隊

中学から希望の進路に沿ったクラスが選択でき、 短焦点プロジェクターなどICT環境も充実!

文化祭で実施されたVRゴーグル体験

文化祭で実施されたVRゴーグル体験

敷地内に5G基地局 文化祭でVR体験も実施
埼玉栄中学校・高等学校は、学校法人佐藤栄(さとえ)学園グループ9校の中でも歴史のある学校です。系列には栄東中高などがあり、系列校とも連携し、質の高い教育を提供していることが特長です。同校は東京ドーム14個分の広大なキャンパスを有し、のびのびとした学校生活を過ごすことができます。同校の取り組みについて、校長の町田弦先生、勅使河原貞先生、大橋正明先生にお話を伺いました。
「2016年に現在の校舎が完成しましたが、その後も設備面の充実をはかってきました。ここ数年はコロナ禍によるオンライン授業なども相まって、今年の入学者から生徒1人に1台、デジタル教科書が入ったタブレット端末を持たせるなど、ICT環境の整備に力を入れています。今年は特に大きな動きがあり、短焦点プロジェクターを全教室に導入。板書時間が軽減でき、効率的に授業が進められるようになり、授業がより一層活気づいています。AIを取り入れたICT教育の充実をはかるため、敷地内に5G基地局が建設されます。9月17・18日に開催された文化祭では、VR(仮想現実)ゴーグルを体験してもらいました」と町田先生。学校の授業でも将来活用することが予想されるデジタルソリューションを一足先に体験することができ、貴重な機会になったのではないでしょうか。このほか、ゴルフ場、テニスコート、トイレなどの改修があり、設備面での充実をはかっています。
同校は部活動が盛んで、特に高校の運動部に全国大会出場レベルの部が多いのが特徴ですが、近年は文化部も素晴らしい活躍を見せています。「中学では総合探究部がコンテストに出場し、パワーポイントでSDGsなどをテーマにプレゼンテーションを行って全国優勝したり、企業訪問をして社会でのさまざまな取り組みを学んだりと先駆的な活動を行っています。高校では写真部のコンテスト(写真甲子園)出場の模様がテレビで取り上げられました。吹奏楽部、マーチングバンド部、コーラス部なども全国大会に出場しています。スポーツのイメージが強い本校ですが、文化部の活動もさかんなので、ぜひ本校のホームページでチェックしてほしいと思っています」と町田先生は話します。文化祭では美術部、書道部なども展示を行い、その活動や作品を紹介する機会となりました。

中学から3コースに分かれ、大学受験を見据えた学び
同校では中学から大学受験を視野に入れ、医学クラス、難関大クラス、進学クラスの3つのクラスに分かれて学びます。「今後、さらに進学実績を伸ばしていけるように、中学と高校を一体化し、6年間できるだけ同じ教員が継続して生徒のサポートに入れるようにしています。最近は国公立大学の医学部や東大合格を目標とする生徒も出てきて、頼もしく感じています」と町田先生。医学クラスは単に医学の道を志望するだけでなく、グローバルな視野とコミュニケーション力の育成に重点を置いたカリキュラムで、中学生のうちから医学部受験を見据えたハイレベルな授業を展開しています。学習だけでなく、医師に必要な「倫理観」、「使命感」、「責任感や的確な判断と行動力」、「指導力と協調性」などを養い、世界で活躍できる医師を目指します。難関大クラスは中学時代に基礎を固め、高校ではハイレベルな授業を展開し、難関大学への合格を目指すクラスです。高2までに高校のすべての課程を修了し、高3からは大学入試に向けた演習を行います。進学クラスは国公立大学、GMARCHなど多様な進路に対応するクラスです。早期に学習習慣を確立し、希望の進路に対応した学力を定着させます。
卒業生は多彩な進路に進んでいますが、同校は日本大学(以下、日大)の提携校となっているので、同大学への進学チャンスが広がっていることも特徴となっています。指定校推薦入学枠に加えて提携校推薦入学枠があり、日大付属校同様の基礎学力到達度テストを校内で受験し、各学部の条件を満たすことにより、提携校推薦入学試験の受験資格が得られます。さらに日大以外にも多数の大学から指定校推薦を受けているので、活用する生徒もいます。医学クラスでは日大医学部にも見学に行きました。「大学受験については最近の傾向として、妥協せずに第一志望校にこだわる生徒が増えてきました。中学時代からの確かな学力の積み重ねで好循環につながっていると思います」(大橋先生)。

コロナ禍で中止となっていた校外学習や学校行事も再開
ここ数年、同校もコロナ禍で行事の中止を余儀なくされたこともありましたが、今年度は文化祭以外にも体育祭、球技大会、英語スピーチコンテスト、合唱コンクールなどを実施。合唱コンクールは同校では初めて外部のホールを会場に、3年ぶりに開催することができました。宿泊を伴う校外学習は、本来中3で行くオーストラリア修学旅行が京都・奈良修学旅行に変更となるなど形を変えて実現。一方、日帰りの校外学習はクラスごとに進路を意識した内容で実施しています。「医学クラスは3年間の間に帝京大、北里大、筑波大の医学部で実験や現場体験、講義などを受け、学びを深めます。難関大クラスでも理科研究所見学や裁判の傍聴、東大で歴史資料を学ぶなど、文理のさまざまな体験をして日頃の学習にフィードバックさせています。また、芸術鑑賞など勉強のみに偏らないバランスのとれた人間力を養うことを目的とした行事も行っています」(勅使河原先生)
中学から入学した生徒たちの特徴として、「教員との距離が近く、信頼関係ができているので、何でも素直に伝えてくれる」、「中学で家族のような3年間を過ごしているので、高校入学後は内進生が部活などで外進生と一緒になっても人と人とをつなぐ役割をしてくれる」と勅使河原先生と大橋先生は話します。
同校では栄東中学校と姉妹校であるメリットを活かし、受験会場の移動をすることなく両校が併願できる「パック入試」を実施しています。1月10日または11日の栄東中の午前入試と埼玉栄中の午後入試が同じ日に埼玉栄中の校舎で受験できるので好評です。両校を志望する場合は活用してみてはいかがでしょうか。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

埼玉栄中学校
[学校HP]https://www.saitamasakae-h.ed.jp/junior/
〒331-0078 埼玉県さいたま市西区西大宮3-11-1 Tel.048-621-2121
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