私学探検隊

学校図書館を拠点にした情報活用能力の育成 主体的に問いを立て調べる力を育てる

図書館機能を最大限活用した授業の組み立て

図書館で行われる「地球市民講座」の授業の様子

図書館で行われる「地球市民講座」の授業の様子

キリスト教に基づいた精神を教育の根幹に据え、大きく変化する未来に求められる力を育てる関東学院六浦中学校。「共に励まし合う人」「社会に奉仕する人」「平和を尊重する人」という3つの教育目標のもと、時代に求められる知識や教養、スキルを身につけることができます。
そんな同校の特徴のひとつが、「学校図書館」の活用です。
「主体的・対話的で深い学びを実践する場として、本校では図書館が大きな役割を果たしています」(入試広報部長・野本幸靖先生)
図書館というと設備面に目が奪われがちですが、関東学院六浦中学校では「人」の力というソフト面が充実。単に本を借りるだけではなく、図書館が情報収集や探究的な学習を深くサポートする仕組みをつくりあげています。その取り組みは高く評価され、「情報活用授業コンクール」(公益社団法人全国学校図書館協議会)で入賞も果たしました。

2名の図書館員の専門性で情報活用をサポート
同校の図書館には、専任司書教諭の九渡愛美先生、学校司書の福澤香野子さんの2名が常駐。司書教諭の九渡先生は総合的な学習の時間を中心に、情報活用能力の育成を先導し、生徒への講義や教員との授業づくりを行います。福澤さんは、授業内容に合わせて必要となる本や文献を集めて準備したり、本の管理を担っています。
「今の時代は自分たちで問いを立てて、それを調べて検証する学びのスタイルです。調べるといっても、インターネット検索で見つけたものをそのまま提出するだけでは、本質的な学びとはいえません。そこで本校では、二人の司書がしっかりサポートすることで、情報をどう集めて、調べるのかという情報活用を普段の授業で行っています」
その結果、すべての教科で図書館を活用するほど、図書館が学びの中核に。授業づくりは、教科教員と司書教諭、学校司書の三者がそれぞれの専門性を発揮して進めています。

生徒たちが大勢集まる居場所としても人気
「図書館というと、静かにしていなくてはいけないイメージがありますよね。でも、本校の図書館は、読書や勉強の場としてだけではなく、大勢の生徒たちが集まって、課題に取り組んだり、学年を超えた交流をしたりしてにぎやかに過ごしています。生徒の居場所のひとつにもなっているんです」
進路指導の場として図書館を活用することもあり、高3が大学受験のための情報収集やプレゼンの練習も行います。
「そういう高校生の姿を図書館にいる中学生が目にすることで、将来の自分の進学や進路のスケジュールを具体的にイメージできます。図書館に職業や大学の本を集めた『進路コーナー』を作ったところ、中学生も真剣にチェックしていますね」
図書館を活用した調べ学習や探究的な学習が増えるにつれ、専門的な学術書の蔵書とその需要も増加。文献を使いこなして情報を活用した「主体的な学び」をどんどん実践しています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

関東学院六浦中学校
[学校HP]https://www.kgm.ed.jp/
〒236-8504 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1 Tel.045-781-2525
最寄駅/
京急本線 逗子線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」徒歩15分。「金沢八景駅」から京急バス「関東学院正門」。

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