私学探検隊

笑顔が弾けた!授業体験 in Kugayama

7月17日に小学生に向けたイベント「授業体験 in Kugayama 2022」が行われました。このイベントは今回で6回目を迎えます。回を重ねるごとに内容が充実し、今年はすぐに予約が埋まって、参加者は500名を超えました。
「春先に各教科から講座案を出してもらいます。その中には例年の定番講座もありますが、新しい内容の講座もたくさんあります」
そう話すのは、立ち上げからかかわり、より良いイベントを目指して統括する龍見洋子先生(数学科主任/広報部)です。
「小学生に考えるワクワクと学ぶ楽しさを味わってもらうことをコンセプトに、皆が楽しめる内容や展開を想像しながら毎年講座をブラッシュアップしています。近年はどの講座もかなり完成されたものとなっていますが、今後もさらに充実したものに進化させていきたいと考えています」
今年は「満開の桜」など複数の新講座を含む10教科、20種類34講座がラインナップ。のぞくとどの教室も盛況で、担当する先生の指導スキルの高さや親しみやすさが目に留まりました。
お手伝いの生徒の中には「このイベントに参加して久我山に入学したい、という気持ちが高まり、受験勉強に熱が入った」と話す中1生もいて、「そういう話を聞くと嬉しいし、やりがいを感じる」と龍見先生。体験に基づく生徒の気づきを大切に、自ら成長していけるよう支援する同校の雰囲気を、ぜひ学校に足を運んで感じ取ってください。

パネルディスカッション 中1生 大いに語る
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中1生男女6名が自身の体験を通して学校生活や中学入試などについて語る人気企画です。今年の会場は第一体育館でした。例年以上に多くの保護者が耳を傾ける中で、男女別学の日常など久我山の魅力を堂々と話しました。

数学 咲かせよう満開の桜

対称な図形の性質を用い、折り紙を折って、1カットで桜を作る方法を探ります。折り紙を2回折って切ります。3回折って切ります。徐々に複雑になっていき…。さて、どのように折ってハサミを入れれば、開いた時に桜の花になるでしょうか。簡単なようで難しい問いに、前半は苦戦していました。そのうち、女の子から「できた!」という声があがり、子どもたちの目が輝きます。中学生のサポートもあり、粘り強く試行錯誤を続けるうちに、いつの間にか幹と枝だけだった桜の木が満開に!

理科 ストローで楽器を作ってみよう!音の世界へようこそ
音が聞こえるのはなぜ? いろいろな楽器を用いて音が生まれる仕組みに迫ります。また、ストローで楽器を作る体験をします。「楽器にはどんな種類がある?」「例えばギターは?」「そうだね。弦楽器だね」と、子どもたちから巧みに答えを引き出す先生。ギターを持っていますが、れっきとした物理の先生です。音が生まれる仕組みを学びました。続いて楽器づくりです。中学生が参加者に優しく声をかけて、サポートし、全員が自分の楽器を完成させました。楽器ができたら、各自「ドレミの歌」を練習して合奏しました。感染対策で全員が壁に向かっての演奏でしたが、心は一つ。まとまりのある良い演奏ができました。サポート役を務めた中学生(中3が1名、中1が3名)に「写真を撮らせて」と声をかけると、「先生も入って」と生徒が誘います。そしてこの笑顔。関係性の良さが言葉にしなくても伝わってきます。

国語 犬も歩けば猫も歩く

「犬も歩けば棒に当たる」ではないの? オリジナルのことわざを作ってカルタを楽しみます。挑戦するのは、自分だけのことわざづくり。発想力が問われる、ちょっぴり難しい講座なのかな? と思いきや、先生が犬のお面をつけて登場。終始和やかで楽しい授業でした。

数学 分数神経衰弱
大きさの等しい分数を神経衰弱をしながら身につけていきます。神経衰弱は、同じ数字が出れば正解、というわかりやすいゲームのはず。ところが、この神経衰弱はカードをめくってもすぐに正解かどうかわからない分数ばかり。つまり約分しなければならないので、みんな真剣です。

体育 シュートを決めよう!
バスケットボールで、上手にシュートを決めるコツを伝授します。同校には全国レベルの運動部が複数あります。男子バスケットボール部もその一つです。ハイレベルな高校生部員が講座をサポート。ダンクシュートも披露してくれました。6チームに分かれてシュートを打つ子どもたち。教えてもらったコツを生かして、シュートを決めるぞ、という前向きな姿勢で臨んでいました。

国語 賢者への道2022 目指せブックサモナー
図書館を探検しながら魔導書を完成させて賢者を目指します。 この講座には「図書館に足を運び、いろいろなジャンルの本に触れて知見を広げてほしい」という国語科の熱い思いが詰まっています。入学すると中1(CCクラスを除く)は週5時間のうち1時間が図書館の授業になります。本を身近に感じてもらえるよう、1学期は本のタイトルで「図書しりとり」をしたり、各自オススメの本を探してプレゼンをしたりしました。「最近はスマホ(デバイス)を手放せない子が多く、検索履歴から得た情報しか見ていないような気がします。(イベントを通じて)少しでも本にも興味関心をもってくれることを願っています」(河野貴彦先生)。「(理想の生徒像は)人の話を聞いたり、本を読んだりして吸収した知識をもとに、内省して、自分を高めることができる生徒です。(イベントを通じて)そういう子が久我山を目指してくれたら嬉しいです」(木下万暢先生)賢者を目指して魔導書の空白(書名や分類番号)を埋めるべく、書棚を巡る子どもたち。その表情は真剣そのもの。1ページ埋めると使い魔を一体呼び出すことができ、十体呼び出せると賢者になれるからです。毎年、参加者(約30名)の1割程度が賢者になるそうです。パーフェクトを目指したくなる仕掛けに感心しました。

社会 もぎ選挙をしてみよう
本物の投票用紙・投票箱を利用して、もぎ選挙、もぎ投票をしてみよう。4名の候補者が久我山区長選挙に立候補。子どもたちは選挙ポスターや選挙公報を見て、各候補の公約やプロフィールを確認します。続いて政見放送です。4名の候補者は社会科の先生ですが、みなさん達者で政治家さながらに熱弁をふるっていました。投票箱や投票用紙記載台などの選挙用備品は、すべて本物です。子どもたちは教室に入る前にもらった投票用紙に、選んだ人の名前を記入し、投票します。票の重みを感じるのか、慎重に用紙を投じていました。開票作業の間は、選挙に関する二択クイズが行われ、楽しく知識を深めました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

国学院大学久我山中学校
[学校HP]https://www.kugayama-h.ed.jp/
〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1 Tel.03-3334-1151
最寄駅/
京王井の頭線「久我山駅」徒歩12分。京王線「千歳烏山駅」から関東バス「国学院前」。
JR中央線 総武線「三鷹駅」から京王バス「御嶽神社」徒歩3分。

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