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高い山を支えるには広い裾野が必要。リベラルアーツで〝自分探しの旅〟を続ける6年間

2015.11.25

昨年、大学の創立から90周年を迎えた東邦大学。その「自然を敬愛し、生命を尊び、人間としての心の向上を目指す」という「自然・生命・人間」を尊重する建学の理念のもと、中高6年間をとおして“自分探しの旅”を続けるのが東邦大学付属東邦です。多様で豊かな環境のなかで学び、生徒たちがそれぞれの未来へと旅立っていくことができる同校の教育について、広報部の上野唯一先生にお話を伺いました。

「自然・生命・人間」の教えのもと、〝自分探し学習〟に熱中する

1926(大正14)年、医学博士の額田豊・晋兄弟によって創立された帝国女子医学専門学校を母体とする東邦大学付属東邦。学祖の両博士は、「自然・生命・人間」というキーワードを掲げ、科学的な思考をもって社会を構築しなければいけないと考えました。そのきっかけになったのは、創立の3年前に起こった関東大震災だったといいます。
「かつて我々は自然と共存し、その営みのなかで生活してきましたが、近代化のなかで築いてきたものが震災でもろくも崩れてしまった。そこで、自然を科学的にしっかりと見つめ、その偉大さに畏敬をはらい、人間としての使命を果たしていこうというのが本校の教育の始まりです」
建学の精神そのままに、同校では物事をあるがままに受け止めて、その奥に潜む真理を問い、自己鍛錬をしてさらなる向上を目指す、という学習姿勢を育んでいます。
「いかに良い大学に入るかということは、目標にしていません。私たちが目標にしているのは、社会に対してどのように貢献できるかを探ること。つまり、どのような職業につき貢献するかということになります。そのためには、6年間で『自然・生命・人間』という科学的思考を受け入れて、さまざまな知識を自分のなかに受け入れていく。そして、それを消化し、発展させ外に出していく。そのように、自分にとっての社会貢献への道を6年間かけて探してもらいます。その目標が定まったところで、具体的な進路を選択するというのが、本校の進路指導になります」
そのため、とくに中学では、物事を幅広く学ぶリベラルアーツ型のカリキュラムになっています。その後、何を専門にして深く学んでいくかという課題は、そのまま〝自分探しの旅〟になるわけです。
「校長が新入生に必ず話すのですが、『みなさんが高い山を築くときに、単に上に積んでいくだけでは容易に倒れてしまいます。自分の専門分野でより高みに達するためには、それを支える広い裾野を構築しなければいけません』と。それが本校のリベラルアーツの考え方です。ですから、文系に進むから数学はいらないとか、そういうことはありません」
そして、もう一つ。プロセスを重視するのが同校の教育です。
「つまり、覚えることに終始するのではなく、プロセスを重視しながら本質を理解し、そのうえで、実際に表現すると。そういう学習を中心に行っています」

校外学習や学問体験講座など、多彩な〝引き出し〟がある

自然体験や体験学習に始まり、東邦大学との連携による「学問体験講座」があることも同校の大きな魅力です。ここでは、最先端の学問を体験し、いま自分たちが学んでいることがどのような学問に発展していくのかを実感します。理学部では、ロボットを製作したり、ハーシーとチェイスの実験を検証したり、アイスキャンディーの「ガリガリ君の青を再現する」などというものも。
講座は中学生も参加可能なものがほとんどですが、なかには理解するのが難しいものもあります。
「でも、『なんだか、スゴい!』だけでいいのです。本物にふれたその衝撃は、必ず将来の夢や希望につながりますから」
このように、生徒の好奇心をそそり、生徒が「これをやってみたい」と思ったときに叩くことができる扉を数多く用意していることは、同校の最大の魅力でしょう。
「本校には学問・研究のテーマとなるたくさんの素材、ハードを用意しています(大学との連携などの好環境)。同時に、それをどのように扱っていけばよいのかというノウハウを知っているソフト(先生方)も備えている、それが東邦だと思っています」
そして、これらの体験をとおして、生徒たちは学問を学ぶことと、社会に貢献することはイコールなのだということを実感していくわけです。
このような環境にあるため、たとえば医学部体験を通じて医療機器に興味をもったり、医療専門の弁護士を目指すようになることも。
また、同校では約7割の生徒が理系に進学していますが、なかには理系志望だったけれど、さまざまな体験プログラムをきっかけに文系に舵を切り替えたりと、最終的な進路の選択が広くなっていることも特徴といえるでしょう。

校外学習

校外学習福島県の南会津町で行われる、中2の校外学習。農家に民泊し、農業体験では田植えや畑仕事を、林業体験では植林や伐採を行う。実際に作業を体験し、農家の方からさまざまな話を聞くことは、同校の建学理念である「自然・生命・人間」について考える大きな機会に。ちなみに中1は富士山・河口湖方面に、中3は九州方面への修学旅行に行くが、いずれの場合も事前に調べ学習を行っている

1/3が国公立大学へ。チャンスが多いから、選択肢も幅広い

毎年、東邦大学に進学する生徒は医学部・薬学部を中心に7~10%。同校には付属校としてのメリットと進学校としての実績の両方がありますが、いちばん多いのは国公立大学に進学する生徒です。
「そのように指導しているわけではありません。ただ、たとえば文系でも数学や理科を学びますから、国公立も必然的に選択肢の一つに入ってきます。だから、選択率が高くなるのでしょう。卒業生約350人中、おおよそ3分の1が国公立に進学しています」
教科書にある項目をたどるのではなく、その項目がなぜ必要なのか、なぜ知っておかなければならないのかということを、身近な例を引きながら伝え、考えさせ、それぞれの進路に導いていくのが同校のやり方。
「将来、さまざまな壁にぶつかったとき、自分で解決していかなければなりません。ですから自分で考える習慣づけ、そして問題解決能力を養うことは、教育のうえでいちばん大事なことだと思っています。〝これさえやっておけば大丈夫〟というパッケージは本校にはありません。社会における、また人生における問題について、理科の教員は理科的に、社会の教員は社会的に教えるのです。教員は〝学び方〟しか教えられません。生徒一人ひとりが自分探しの旅を続けるなかで、我々はそれを見守り、手助けをするだけです」
この上野先生の言葉が、同校の教育を象徴しているといえるでしょう。

トピック!
2017年、高校募集停止。完全中高一貫校へ!

高校からの募集は、2017年度入試から停止することが決定しました。
同校では、高2までリベラルアーツ型で幅広く学び、その後、それぞれが志望することを深く学んでいきます。このように、プロセスを重視した深層学習をより充実させていくためには、6年間という一定の時間を確保することが望ましいとのことからの決定です。
そして、もう一つ、人間力形成のための時間確保も狙いのようです。
「いわゆる“中だるみ”という言葉がありますが、誤解を恐れずに言えば、我々は『中だるみの何がいけないの?』と思っています。中高という大切な時期に、生徒たちに脇目もふらずに大学受験に向けて走っていくという、無意味な時間の過ごし方はしてほしくありません。この時期には、何度も立ち止まって考えることが大事です。『いったい、自分とはなんなんだろう』というアイデンティティーに関わることや、友達のこと、恋愛のこと、学問上のことなど、さまざまな場面で立ち止まって、自分探しの時間をもつ。その人生にとって大切な時間を与えない教育現場というのは、非常に淋しいと思います。そのためにも、6年間という長い時間をいただきたいというのが、高校募集停止に至った理由です」(上野先生)
つまり、完全中高一貫になることで、同校での科学的思考に基づいた「自分探しの旅」はますます充実し、教科の学びの地盤も、人間形成への道筋も、より盤石なものになるわけです。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東邦大学付属東邦中学校
[学校HP]http://www.tohojh.toho-u.ac.jp/
〒275-8511 千葉県習志野市泉町2-1-37
☎ 047-472-8191
最寄駅/京成本線「京成大久保駅」徒歩10分。JR総武線(快速)「津田沼駅」から京成バス「東邦大学付属東邦中学・高校前」。

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