私学探検隊

休校期間中も学びは止まらず。オンライン授業に手応え

全教科で授業動画を配信。ICTへの理解が深まる

6月10日から分散登校が始まりました。「普通の授業を送れるありがたみ、授業の大切さを、生徒一人ひとりが感じながら過ごしています。(久しぶりに対面した生徒から)ものすごく前向きな気持ちが伝わってきます」(高瀬先生)

6月10日から分散登校が始まりました。「普通の授業を送れるありがたみ、授業の大切さを、生徒一人ひとりが感じながら過ごしています。(久しぶりに対面した生徒から)ものすごく前向きな気持ちが伝わってきます」(高瀬先生)

中学生から大学院生がワンキャンパスで学ぶ桜美林。コロナ禍でも学びを止めることなくオンライン授業を実施できたのは、先行していた大学の影響に加え、ICTの環境が整いつつあったからです。
同校では一昨年より中学生全員に同校専用のグーグルアカウントを配布。昨年度より入学生はクロムブックを購入して授業で活用しています。4月に自分専用の端末を持っていたのは中2だけでしたが、中1と中3も端末を使える環境があれば授業動画を見たり、課題やテストに取り組んだり、先生とやりとりしたりできるため、4月15日からオンライン授業をスタートしました。
川瀬先生(国語)が「(動画を作るにあたり)普段の授業を撮影し、自分の授業スタイルや方法を分析してコンテンツの構成に生かした」と言うように、生徒のために何ができるかを考えて行動する先生が多く、授業の質は日に日に向上。同校のICT教育を牽引する笹倉千紗子先生(技術・情報)も「教員同士が教え合い、予想を超える速さで展開できた。保護者も含めてICTへの理解が深まっている」と、手応えを感じています。

理数ならではの世界へ、ICTでいざなう

桜美林といえば英語教育や国際理解教育に定評がありますが、オンライン授業を経験して、早くも理数教育に良い変化が生まれています。
数学科は問題の答えを出すだけでなく、途中の考え方を大切にしています。オンライン授業においてもその方針は変わりません。パワーポイントで要点を示し、タッチペンで途中式を書きながら解説した高瀬先生の授業は生徒に好評で、「確認テストの平均点も高かった」と言います。
「文字式や負の数が出てきて、数学を難しいと感じる生徒もいますが、その先におもしろい世界が広がっています。『前向きに取り組んで、そのおもしろい世界を感じましょう』と、毎年、最初の授業で生徒に話すのですが、オンライン授業を経験し、(それを実現するツールとして)ICTをもっとうまく活用したいという気持ちが生まれています。個人的には反転授業もやれるのではないかと思っています」(高瀬先生)
疑問に思ったことを自分で探究する姿勢を育む理科は、登校できない中1に代わり、先生が校舎の周りを散策して植物を紹介するなど、生徒の五感を刺激する授業が好評でした。植物のつくりを学ぶ授業では、実験の方法(①セロリ、アスパラガスなどを用意②インクや食紅などで色水を作り、給水させる③断面をカットして観察する)を配信。その後、家庭で実験して、レポートを提出してもらいました。
「どこまでできるのか心配でしたが、レポートをチェックすると、野菜の断面の写真を載せていたり、スケッチしたものを写真に撮って載せていたり。楽しみながら取り組んだ様子が伝わってきて、やって良かったと思いました」(理科/家永先生)
今後は、理科が力を入れている夏休みの自由研究(全学年)にも、ICTを活用していく予定です。
「紙に書いていた実験の計画書やレポートをグーグルドキュメントで書く。9月に行う発表もグーグルスライドを使うことにより、プレゼンテーションスキルが身につくのではないかと考えています」
進化する桜美林の教育はオンライン説明会で詳しく紹介しています。学校HPから、ぜひご参加ください。

【受験勉強に役立つワンポイントアドバイス】
国語(川瀬文也先生)
問題文の棒線は、問題を解く上で一番大事なところを見つける手がかりになります。指示語やそこに使われている言葉に注意して、問題を解く鍵となる部分を見つける練習をしましょう。
算数(高瀨友樹先生) 
基本的な計算練習を毎日しっかり積み重ねましょう。応用問題は解き方を覚えるだけでなく、なぜそうなるのか、というところまで考えて学習すると理解が深まります。
理科(家永佳帆織先生)
理科も、なぜそうなるのか、に注目して考えることが大切です。ただ暗記するだけでは、事象の変化と原因が結びつかなくなってしまうからです。なぜだろうと思ったら自分で調べる、考える…。それでもわからなければ先生に聞いて、きちんと理解しましょう。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

桜美林中学校
[学校HP]http://www.obirin.ed.jp/
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758 Tel.042-797-2668
最寄駅/
JR横浜線「淵野辺駅」徒歩20分。「淵野辺駅」・JRなど「町田駅」からバス「桜美林学園前」ほか。スクールバス:京王線・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター駅」、「淵野辺駅」からあり。

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