私学探検隊

中高時代に部活と勉強の両立をやり遂げ、その後の進路でも社会や大学で活躍する卒業生たち。部活での経験は、それぞれの貴重な財産になっているようです。

日本大学第三中学校・高等学校は、高校硬式野球部など男子の運動部が有名ですが、運動部・文化部ともに女子が活躍できる部活もたくさんあります。今回は、中高時代に部活と勉強の両立を実現し、卒業後も社会や大学で活躍する女子の卒業生3人にお話を伺いました。

部活中心の毎日は通学時間も学習時間に

大栗麻未さん(フリーアナウンサー)

大栗麻未さん(フリーアナウンサー)

フリーアナウンサーの大栗麻未さんは中学女子10期、高校女子17期の卒業生。日本大学商学部卒業後、北海道放送で5年間のアナウンス部勤務を経て、2017年にフリーアナウンサーになりました。現在は大学時代に学んだマーケットの知識を活かし、大和証券の専属キャスターとして活躍しています。
自然が好き、スポーツが得意という個性を大事にしてくれていたお母さんの勧めで日大三中に入学した大栗さん。実際に入学してみると、同校は豊かな自然に恵まれた環境で、体育祭などの行事や部活動が盛んなところ、文武両道であるところが自分に合っていたといいます。また、熱心な先生が多く、相談事に親身になって向き合ってくれるところもうれしかったのだとか。
「中高時代はバスケットボール部に所属し、6年間、部活中心の生活を送りました。そのため、勉強は短時間で集中して取り組むように心がけていました。通学時間が1時間半あったため、移動時間も無駄にせず、勉強に取り組んでいました」と大栗さんは話します。
部活動以外では、体育祭でクラス最多の5種目に出場し、スポーツが得意なところを発揮しました。また、文化祭でクラスTシャツのデザインをしたり、深夜バスに乗って甲子園まで行き、みんなで野球部の応援したりしたことなど、思い出の多い6年間をすごしたそうです。
進路で悩んでいた時に担任の先生から「やりたいことを見つけに大学に行けばいいじゃないか」と言われ、それがスーッと腑に落ちたという大栗さんは、そのまま系列の日本大学に進学します。大学2年の時にミスコンの推薦を受けて出場し、人前で話す楽しさを知ったことがきっかけでアナウンサーを目指し、北海道放送に入社。ラジオやテレビのスポーツキャスターなどさまざまな番組を担当しました。「仕事柄、不規則な生活が続くこともありましたが、学生時代に培ったタフな体とチャレンジ精神、そして部活と勉強を両立してきた集中力が社会人になった現在も役立っています」(大栗さん)

上下関係や礼儀も学んだ吹奏楽部の活動

中学女子17期、高校女子24期卒業生の中村麻乃さんは、北里大学看護学部を卒業後、新宿区にある聖母病院の産婦人科病棟で助産師として勤務しています。妊娠から出産、産後のサポートまで、親子と家族を支える専門家として多忙な日々を送る中村さん。「中高時代は吹奏楽部に所属し、チューバを担当していました。日大三高は野球の強豪校ですから、甲子園での応援演奏も経験。私の在籍時は特に強い時代で、春2回、夏2回の応援に参加し、全国優勝の喜びも経験することができました。選手に届くよう、一生懸命演奏したことは鮮明に覚えています」と中村さんは話します。
オーストラリアの姉妹校との部活交流イベントで吹奏楽部が選ばれ、音楽留学できたことも貴重な経験でした。現地の学生と音楽活動を共に行い、ホールでの演奏会にも出演しました。「部活動は楽しいことばかりではなく、厳しい練習もありましたが、顧問の細谷先生や仲間との連携や協力などたくさんの経験ができたからこそ、6年間続けられたんだと思います」(中村さん)
忙しい部活動をこなしながらも、隙間時間を有効に使って学校の勉強も頑張ったという中村さん。大学付属校でありながら、他大学への進学も後押ししてくれる充実した進路指導も同校の魅力のひとつです。高1の時に進路を考える授業があり、適性テストを受けたところ、医療職向きという結果が出た中村さんは、人の役に立つ仕事がしたくて看護師に興味を持ちます。その後、先生の配慮で北里大学の産科に職場体験に行ったことや、お母さんが自分のお産の時に担当してくれた助産師さんと今も交流があると話してくれたことなどから、助産師の道を選ぶことにしたのです。北里大学の指定校推薦があったため、それを目指してコツコツと勉強を頑張りました。
吹奏楽部では上下関係や礼儀なども身につけることができました。職場でもマナーや礼儀をほめられることが多く、その大切さを改めて実感しているという中村さん。この経験を活かしながら、お母さんと赤ちゃんに寄り添える助産師になることを目標に、真剣勝負の毎日です。

文武両道を実現し、志望校に現役合格

中学女子22期、高校女子29期卒業生の久保田凪砂さんは上智大学外国語学部ロシア語学科に在学しています。中高時代はダンス部に所属し、現在は大学のモダンダンスサークルでダンスを継続。また、早稲田大学のインターカレッジで幼少期から習っているバレエにも励み、勉強、サークル、アルバイトなど多忙な日々を過ごしています。
久保田さんはお姉さんも日大三の卒業生で、ダンス部に所属していました。「姉の楽しそうな様子を見て、自分もダンスをしたいと考えて入学しました。姉から聞いていた通り、面倒見の良い先生が多く、活発な校風は私にとても合っていました。ダンス部では部員同士切磋琢磨しながら練習に打ち込み、高3の時には春の甲子園で応援することもできました」(久保田さん)
部活以外にも中高時代の思い出は多く、高2の時に全国の日大付属校から2、3人ずつが選抜されて行けるケンブリッジ研修に参加できたことも印象深かったという久保田さん。現地での勉強や寮生活は貴重な体験となりました。また、高校の英語の授業で印象に残っているのは、川端先生から個別に出される英語の長文読解の宿題で、初めは全然わからなくて赤ペンで全部直されてたのだとか。しかし必死で食らいつき、一生懸命辞書で調べて提出していくうちにだんだん「読める」ということを実感し、英語がどんどん得意になっていったといいます。
5歳の頃からバレエを習っていた久保田さんは、中学時代からバレエ関係の仕事に就きたいと考えていました。そのため、ロシア語が学べる大学を探したところ、上智大学のロシア語学科に公募推薦があったため、そこに目標を定めました。部活と両立するため、塾には行かずに授業と日々のテストをこなし、推薦試験のロシア史や小論文などは学校の先生方に親身なサポートをしてもらって、見事に合格! 「後輩の皆さんも日大三で勉強、部活、行事を思い切り楽しんでほしいですね」と笑顔で話してくれました。

(取材・撮影 株式会社インクルーブ ミスモ編集部)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

日本大学第三中学校
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