私学探検隊

MITA International Schoolが3年目の本格始動 思考の扉を開く相互通行型授業と特色ある2つのクラス

女子の伝統校である戸板が、2015年度から共学の三田国際学園に生まれ変わって3年目。中高6学年がすべて男女共学となり、いよいよ本格始動となります。イマージョン教育の展開を打ち出した「インターナショナルクラス」の設置や、「自ら考える力」を伸ばすアクティブラーニング形式の「相互通行型授業」を全教科で実施するなど、新しい学びで注目を集めている同校。今春の入試の出願者は3757人と、昨年度3088人をさらに上回りました。グローバル社会で活躍する人材の育成を目指す三田国際学園の教育に迫ります。

相互通行型授業が常に思考する環境を創出

英語のチーム・ティーチングの様子。ネイティブ教員の生きた英語に触れながら、「使える」英語をマスターしていく。

英語のチーム・ティーチングの様子。ネイティブ教員の生きた英語に触れながら、「使える」英語をマスターしていく。

三田国際学園は、実践的な英語力やコミュニケーション能力、サイエンスリテラシーやICTリテラシーといった知識やスキルを土台として、「相互通行型授業」を教育の柱に据え、未知の問題へ立ち向かい解決できる思考力の習得を目指しています。この「相互通行型授業」とは、どのような授業なのでしょうか。「手法は時と場合により様々ですが、いわゆる問題解決型のアクティブラーニングを主体としています。本校では一部の教科、授業で単発的に行うのではなく、全ての教科で継続的に実践しています。そのため常に自分の頭で考えること、自分の考えを発信することが求められる環境になっているといえます。こうした思考のトレーニングが日々積み重ねられることによって、たしかな思考力が身につくと同時に、コミュニケーションスキルや創造性、発想力が磨かれていくと考えています」と、教頭の今井誠先生は説明します。
授業は、教員の質問から始まり、仮説を立て、グループで議論、検証し、自分たちの意見を再構築します。そして最終的にはプレゼンテーションを行い教室全体でその思考のプロセスや多様な考えを共有するところまでたどり着きます。
「生徒は45分の授業があっという間だと言います。教員の出したテーマに興奮した様子で、休み時間も夢中で議論を続ける様子をあちこちで目にします。教員もまた生徒の好奇心に火をつける授業を行うために教員研修では必ず模擬授業を行っていますし、教員同士の日ごろの意見交換も活発に行われています」(今井先生)

創造性を育む基礎ゼミ本科クラス

中学には、特色の異なる「本科」と「インターナショナル」2つのクラスが設置されています。本科クラスでは、相互通行型授業を中心に、生徒の自発的な学習意欲を引き出し、学ぶ楽しさ、知る面白さを追求します。英語授業も週8時間実施し、その大半の授業にネイティブ教員が関わります。生きた英語に触れながら、基礎学力を定着させ、1年次の英検3級取得を目指します。
2年次から始まる基礎ゼミナールは、本科クラスのみ実施するプログラムで、興味・関心のあるテーマを選択してフィールドワークや実験などの研究活動を行います。言語と文化、個人と社会、実験科学、数学とコンピュータの5分野に関わる10講座を開講し、1年目は情報収集の方法や論文の書き方など「学び」の技法を身につけることから始まり、研究テーマを決定、活動のアウトラインを描きます。そして2年目から本格的に研究活動を行い、紀要にまとめ、秋の学園祭でその研究成果をプレゼンテーションします。2年間を通してひとつの学問分野を探究し、生徒一人ひとりが創造性を発揮できます。

生きた英語に触れられる環境インターナショナルクラス

一方インターナショナルクラスは、帰国子女など英語を自由に話せる生徒と、これから英語を学び始める生徒をともに受け入れ、HRクラスを編成、副担任はネイティブの教員が務め、行事やクラブ活動などにも関わり、日常的に英語でコミュニケーションする環境があります。
週9~10時間の英語の授業は英語力に応じて「Standard/Intermediate/Advanced」の3レベルで展開します。Advancedでは数学、理科、社会も専門分野を持つネイティブの教員によるAll Englishの授業を受けることができます。副教材として海外のテキストなどを使用しますが、文部科学省の指導要領に沿ったカリキュラムを設定しています。
英語既習の生徒は高い英語力を維持しながら学ぶことができ、「英語ゼロ」の生徒は、「英語のシャワー」のある環境で基礎をしっかりと身につけることができます。そして、さまざまなルーツを持つクラスメイトや教員とのコミュニケーションを通じて、異文化を理解する豊かな感性、多様性を受容するおおらかな姿勢が育まれます。

目指す進路に応じた4つの高校コース
高校では2018年度より次の4つのコース展開となる予定です。2年次に文理選択を行う「本科」、医学部受験にも対応し、基礎研究プログラムで研究者たる姿勢で学ぶ「メディカルサイエンステクノロジーコース」、コミュニケーションツールとしての英語習得に加えて留学プログラムのある「インターナショナルコース スタンダード」、そして海外進学を視野にAll English授業で学ぶ「インターナショナルコース アドバンスト」(※中学インターナショナルクラスの生徒のみ進学可)と、自分の強みや将来目指す進路に応じた学びが用意されています。

ICT教育の充実
同校ではWi-Fiが全館完備され、生徒・教員全員がタブレット端末を持ち、いつでもどこでも情報収集や情報共有、そして発信ができるような体制を整えています。また、ICTを利用するだけでなく「創る側=クリエーター」の育成にも力を入れ、プログラミングやアプリ制作などのワークショップも開催しています。


<本科>基礎ゼミナール開講講座(平成29年度)

グループ 講座名
言語と文学 文学を味わう
ことばを科学する
メディアと人間 メディア・クリエイション
個人と社会 経営学実践講座
社会科学研究方法論
実験科学 微生物学実験講座
生物を考える
理論科学研究
数学とコンピュータ科学 見て・創って・感じる数学
Tech!(プログラミング)

 

「21世紀型入試」を導入
グローバル社会で活躍する人材を育成する本校のアドミッションポリシーに基づき、学ぶ意欲の旺盛な生徒を広く募集する「21世紀型入試」を平成30年度入試から導入。試験科目は、自己表現シート・課題論述・グループ面接です。サンプル問題や評価基準などの詳細は11~12月開催の入試傾向説明会で公開予定です。「発想の自由人」をめざす多様な受験生のチャレンジを待っています!

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

三田国際学園中学校
[学校HP]http://www.mita-is.ed.jp
〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1
Tel.03-3700-2183

最寄駅/
東急田園都市線「用賀駅」徒歩5分。小田急線「成城学園前駅」から東急バス「用賀」徒歩3分。
東急東横線・目黒線「田園調布駅」から東急バス「用賀神社前」徒歩2分。

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