私学探検隊

ICTと個別指導で成功体験を積み重ね、意欲を高める

4月からスタートした「英検・数検個別対策講座」

それぞれの課題に取り組み、問題が解けたときの手応えを実感することが大切

それぞれの課題に取り組み、問題が解けたときの手応えを実感することが大切

今年度から、桜丘中学・高等学校では、中学1年生~高校1年生までの希望者が受講できる「英検・数検個別対策講座」を開設しました。
この講座で活用しているのはインターネット学習教材の「すらら」。ゲーム感覚で学習できる対話型アニメーション教材で、一方的に講義を受けるものとは異なり、アニメーションで問題が提示されたり、途中で理解度を確認する質問を受けたりしながら、学習を進められます。「それぞれの実力からスタートでき、通常の授業では行き届かない部分や、知識の抜け漏れをカバーするには効果的だと考えています」と副教頭の関上惠美先生。
授業はクラス全員に向けたもので、授業だけではわからないと感じる生徒が少なからず出てきます。「もちろん、授業以外でもフォローしていますが、生徒が質問に来ない場合や、質問に答えられないことで本人が劣等感を感じてしまうこともあり、意欲的に取り組みにくい側面もありました」。また、各人に合わせた内容を自分のペースで進めていけるため、「授業よりも高いレベルの内容を進めていくこともでき、力のある生徒をさらに伸ばすのにも有効です」。

ICTを活用しながら学習意欲を高める工夫
桜丘の講座の大きなポイントは、タブレットに向かって学習を進めるだけでなく、先生方がしっかりと生徒に寄り添っているところ。「ICTは知識を教えてくれますが、学習目的や目標を教えてくれるわけではありません。本校の個別講座では常に本校教員がアドバイザーとして進捗状況を把握し、生徒の頑張りを認め、叱咤激励していくことで、生徒たちが学習意欲を高めていけるように努めています」と関上先生。
まず、個人カルテを作成。生徒が取り組み方や課題の量、相談したいことなどを書き込みます。毎回の講座では、学習を進めると同時に、このカルテと進捗状況を合わせてチェックし、個別のカウンセリングを行います。生徒の状態をきちんと把握することで、無理のないように学習を進め、理解を深められるように導きます。「マラソンの伴走のように、常に身近に教員がいて、いつでもわからないことが聞ける、何でも相談できる環境を作りながら、自分のペースで学習を進められるようにしています」。
もう一つ大切なのが学習内容。各人に合わせて少し頑張ればできるような問題なので、頑張ればできる、自分はこれだけやったという成功体験や達成感を学習の中で繰り返し経験でき、学習意欲が出て自信につながっていきます。
個人カルテによる学習計画や進捗管理のカウンセリング内容は、保護者や担任の教員とも共有することでサポート体制も万全。「オンラインという“デジタル”と、桜丘ならではの生徒に寄り添う“アナログ”な部分との融合がこの講座の目指すところです」と関上先生。桜丘の新しい取り組みは、生徒たちの学習への意識を大きく変えていくことでしょう。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

桜丘中学校
[学校HP]http://www.sakuragaoka.ac.jp/
〒114-8554 東京都北区滝野川1-51-12
Tel.03-3910-6161

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