私学探検隊

生活に必要な衣食住を中心に、時代に合わせて 情報の基礎や保育に至るまで幅広く学ぶ家庭科

実物をさわって実践して自分で感じながら学ぶことが大切

小麦粉からグルテンを取り出す作業。生徒の表情は真剣そのもの

小麦粉からグルテンを取り出す作業。生徒の表情は真剣そのもの

1901(明治34)年、日本女子大学校創立と同時に開校された附属高等女学校を母体とする日本女子大学附属中学校。創立者である成瀬仁蔵氏の教育方針である「自ら考え、自ら学び、自ら行う」という「自念自動」の精神を教育の根幹とし、今もその伝統が受け継がれています。
さまざまな教科の中でも特に力をいれているものに家庭科があります。被服・食物・住居・その他(保育・ネットワークなどの技術分野)の4つのカテゴリーを中学・高校の6年間で少しずつレベルを向上させながら学んでいきます。
「まず食物の授業についてですが、中学1年生で栄養素やお米について学び、3学期にはハンバーグを作ります。中学2年生では皮から作った餃子やマカロニグラタン、中学3年生では本格的な出汁の取り方や鯵の三枚おろしにも挑戦。ほかにも献立作りなど幅広く学びます」と語るのは家庭科の教壇に立つ福井智子先生。
習った調理は夏休みや冬休みに各家庭で再度実践し、宿題としてレポートを提出します。「買い物をするところから始めて、調理、食事、後片づけまで全部自分1人でやってみて、それをレポートにまとめます。材料がどんなお店でどんな風に売られているのかを知り、自分で調理して家族に喜んで食べてもらうことで、家族に支えられて日々の生活があること、また自分が家族の一員であることに気づいていけるのでは思っています」と福井先生は言います。

チームティーチング制で丁寧に生徒を指導する

設備が充実しているのもこの学校の特徴。被服の授業で使用するミシンは1人1台用意されています。
「中学1年生で最初に三角巾や、ろうけつ染めの袋の製作を行います。三角巾には自由なデザインの刺繍を入れて、その後の調理実習や、軽井沢で行われる校外学習でも使用します。中学2年生ではかっぽう着、中学3年生では生地選びから始めるパジャマ作りなど、ミシンが1人1台あるので、自分のペースで製作することができます。作品はいずれも学校生活の中で使うので、愛着がわき、物を大切にする気持ちが自然に育まれていくのです」と福井先生。
授業では教師2名のチームティーチング制を採用。生徒一人ひとりのスピードや理解度を把握しながら、遅れぎみの生徒をフォローし、安全も確保することができます。
その他、今の時代に合わせて、コンピュータを使ったネットワークマナーや幼児の保育など、授業の内容は多岐にわたります。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

日本女子大学附属中学校
[学校HP]http://www.jwu.ac.jp/hsc/
〒214-8565 神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1
Tel.044-952-6731

最寄駅/
小田急小田原線「読売ランド前駅」徒歩10分。京王相模原線「京王よみうりランド駅」「京王稲田堤駅」からバス10分「女子大前」。

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