私学探検隊

英語を身近な言語にするためのオールイングリッシュ授業

中学1年生から行う日本語を使わない英語授業

授業ではグループやペアで英語の会話を実践。英語力が十分でない中1から、間違ってもいいから自分の言葉(英語)で話したり、書いたりすることで、英語を使うことが自然なことになっていく

授業ではグループやペアで英語の会話を実践。英語力が十分でない中1から、間違ってもいいから自分の言葉(英語)で話したり、書いたりすることで、英語を使うことが自然なことになっていく

鷗友学園女子中学校の英語の授業では、日本語は使いません。2004年からオールイングリッシュ授業を実施していて、英語の授業はすべて英語で行われます。中学入試を経てきたとはいえ、英語の学力には個人差があるはずですが、「確かに小学校でどの程度英語を学んでいるか、英語に接していたか、個人差はあります。それでも、英語の授業は中学1年生のスタート時から英語のみで行います」と英語科教諭の高見信子先生は話します。
高見先生は、オールイングリッシュ授業をスタートしたときの英語科主任でした。「大切なのはたくさんの英語に触れること。最初はわからないのが当たり前なので、わかっていなくても構いません。ジェスチャーを使ったり、知っている単語を組み合わせたり、自分なりに〝伝える〟〝確認する〟ことを大切にしています」と高見先生。英語は言語、つまりコミュニケーションツール。それを習得するために〝伝える〟ことの大切さを体感させているのです。

英語に慣れてくることで「わかる」を体感する

最初は理解できていなかった先生の話も慣れてくると少しずつわかるようになると言います。「英語を日本語に訳したり、日本語とセットで覚えたりすると、いちいち日本語に変換して考えるようになってしまいます。英語を英語のまま理解できる力をつけることが大きな目的です」。まずは英語に触れて、少しずつ“わかる”体感を積み重ねていきます。今までわからなかったことがわかるようになる感覚は、生徒たちにとってもうれしいもの。わかるようになると、積極的に英語を使いたいと思うようになってきます。
もう一つ、大きな特徴なのが英語の本の多聴多読。LL教室には1万8千冊の洋書があり、授業以外でも生徒は自由に借りることができます。中学1年生で500冊読破が目標。本のレベルはさまざまで、最初は数ページの幼児向けの絵本からスタート。「毎日続けていくことで、自然とレベルアップにつながります」。理科や歴史など多彩なジャンルの本があり、自分の好みに合ったものが選べるのも生徒たちの楽しみになっています。
最初はわからなくても、とにかく英語に触れることから始めるオールイングリッシュ授業。先生の英語を聞き、英語教材を読んだり、聞いたりし続けることで目でも耳でも英語に慣れていきます。こうして中学3年間で英語の土台をしっかり築いていくのです。
「わかる」ことを楽しめる生徒は英語を楽しく学び、結果として学力も向上します。高校で文法や受験のための英語を学ぶようになっても吸収力が違うと高見先生はいいます。それは中学で作り上げた土台があるからにほかなりません。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

鷗友学園女子中学校
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