私学探検隊

中学校の英語学習の集大成 「ニュージーランド学期留学」が精神的自立を育む

中2のイングリッシュ・キャンプ。

中2のイングリッシュ・キャンプ。

「グローバルな人材の資質」と「自立する社会人」の育成をめざす東京成徳大学深谷中学校。「グローバルな人材の資質」の基礎となるのが、“英語”です。同校では中1から英語に慣れ親しむプログラムを用意しています。そして、中学の英語学習の集大成となるのが、中3の1月から高1の4月の80日間にわたって行われる「ニュージーランド学期留学」です。
開校して4年。4年前に入学した生徒も現在、高1(4年生)。そこで、今年初めて「ニュージーランド学期留学」が実施されました。教頭の富岡達夫先生は、「英語はもちろんですが、参加した生徒たちに『自立』の精神も芽生えているのがうれしかったですね」と、その成長に驚きを隠せません。
語学だけでなく、精神的にも成長する「ニュージーランド学期留学」を中心に、同校の国際教育についてご紹介します。

中1・中2 イングリッシュ・キャンプ

楽しい仕掛けで英語に親しむきっかけづくりに!

毎年夏休みの終わりに3日間にわたって行われるのが、中1・中2のイングリッシュ・キャンプで、今年は8月23日から25日に行われました。イングリッシュ・キャンプは中1が通学で、中2が宿泊施設に泊まり、英語漬けの3日間を送ります。
「イングリッシュ・キャンプの目的は、英語嫌いにさせないことです」(富岡先生)
そのため、キャンプでは英語でゲームをしたり、デザートを作ったりと、楽しみながら英語に親しむことができるプログラムを用意。また、中1は「英語で自己紹介」、中2は「英語によるスキット(寸劇)」という課題があり、最終日には、保護者の方も招待して発表会が催されます。
中2の女子はスキットをとおして、「もちろん、きちんとした文章で伝えることが一番ですが、身振り手振りも一つのコミュニケーションツールだと感じました。今回のイングリッシュ・キャンプで学んだことを3年生の修学旅行、そして、ニュージーランド学期留学に生かしていきたいと思います」と言います。

中3 修学旅行

マレーシア・シンガポールで学んだ英語を使ってみる!

中1・中2の学習を実践する場が、中3で行われるマレーシア・シンガポールへの修学旅行です。
今年は7月25日から29日に実施されました。この修学旅行では、農村体験や学校を訪問し、現地の方々と交流をします。さらに、シンガポールでは、あらかじめ計画を立てておいた「自分たちが行きたい場所」で、現地大学生のサポートを受けながら自由行動。
「今年、生徒の感想の中で『よかった』という声が多かったのは、2日目のドラニ村でのホームビジットですね。訪問したご家庭の温かさを肌で感じたようです」(富岡先生)
さらに、日本では体験できないマレーシアからシンガポールへの陸路での「国境越え」も、貴重な経験になったようです。
中3の男子は、「ホームビジットで受け入れてくださったご家庭は温かく、料理もおいしかったです。3日目の現地学校訪問もよかったですね。また、シンガポールでの自由行動も楽しかったです。最終日は空港に向かうバスの中で、『まだ帰りたくない』という気持ちでいっぱいでしたが、この経験はこれからの生活の中に生かしたいと考えています」と語ってくれました。

修学旅行スケジュール

2016(平成28)年スケジュール
7月25日 成田空港~マレーシア・クアラルンプールへ
26日 カンボン(田舎)暮らしを「ドラニ村」で体験
(含ホームビジット)
27日 クアラルンプールへ。現地の学校を訪問
28日 ジョホールバルから国境を越え、
シンガポールへ。
現地大学生のサポートを受けながらの自由行動
29日 帰国

 

中3 ニュージーランド学期留学

中3の3学期を海外の学校で学ぶ

ニュージーランドへの学期留学は、希望者のみですが、中3(現高1=4年生)の3分の1ほどの生徒が今年の1月から4月初めの3か月間、ニュージーランドでの留学生生活を体験してきました。
まず、中2の12月に留学説明会があり、留学を希望するかどうかを決めます。そして、中3の7月、希望者への最終意志確認が行われます。
「この学期留学は、姉妹校である東京の東京成徳大学中学校と合同です。留学先は一つの学校に3名の日本人留学生という振り分けで、東京成徳大学中学校2名に対し、本校1名という割合で、実施されました」(富岡先生)
なお、ニュージーランドに到着後、2週間は現地の学校に入るための語学学校に通い、その後、現地校に入るのだとか。現地校には世界中からの留学生がおり、さまざまな国の留学生とも友達になれたようです。

生徒が語る成長の理由

では、実際に留学した生徒の声を聞いてみましょう。
「身についたのは英語だけではありません。『一人でやらなければ』と思って行動したことで、精神的にも成長できたと思います。また、日本とはまったく違う環境で過ごしたことで、家族や先生、友達への感謝の気持ちも強くなりました」(女子)
現地校に通いはじめたばかりの頃は英語が通じず「何言っているんだ?」という目で見られることもあったという男子は、「理科の実験でペアになった生徒と仲良くなったり、ラグビーの授業で仲間と戦術を立てたことで、だんだんと英語が通じ、楽しくなってきました」と、壁を乗り越えたきっかけを教えてくれました。そして、「今後はさらに英語力を伸ばし、将来に生かしたいです。そして、東京オリンピックではボランティアに挑戦してみたいです」と夢を語ってくれました。
「ニュージーランド学期留学」は入学前からの希望だったという女子は、「最初のうちは現地の人が話すスピードについていけませんでしたが、通行中の人の声に耳を傾けているうちにすんなり耳に入ってくるようになりました。また、一人で行動することも多く、道を尋ねたり、話しかけられたりするなかで、コミュニケーション力もついたと思います。今後は、もっと英語力をつけてより多くの人と関わっていきたいと思います」と言います。
富岡先生は、「生徒の中には、留学中ご家庭との連絡をほとんど取らなかった子もいるんですよ」と教えてくれました。
3学期丸ごと海外で過ごした生徒たち。最初は辛く不安なこともあったようですが、自らの力で乗り越えたようです。そして、自信とたくましさを蓄え、精神的にも自立をし、大きく成長して、帰ってきました。

ニュージーランド学期留学スケジュール

2016(平成28)年スケジュール
1月15日~16日 成田発~オークランド着。
オリエンテーション後、各ホームステイ先へ
1月18日~29日 ニュージーランド政府公認語学学校にて
現地校編入準備コース(2週間)受講
1月30日 編入先現地校のホームステイ先へ移動
2月1日~4月1日 現地校の2016年度第1学期に編入。
第1学期の授業を受ける
4月2日 オークランド空港集合。オークランド発
4月3日 羽田着。解散

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京成徳大学深谷中学校
[学校HP]http://tsfj.jp/
〒366-0810 埼玉県深谷市宿根559 Tel.048-571-1303
最寄駅/
JR湘南新宿ライン(高崎線)「深谷駅」徒歩25分、スクールバス7分。秩父鉄道「行田市駅」、JR・東武東上線・秩父鉄道「寄居駅」、東武東上線「森林公園駅」からもスクールバスあり。

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