私学探検隊

課題を見つけ、調査し、自ら考え、発表する。 学年横断型のグループ研究がスタート!

〝人間にしかできない〟力を育成。学年を超えて協働する新しいゼミ

「20年後に世の中で必要とされる力とはどういうものなのか。単純作業などは機械に取って代わられるといわれていますが、ならば〝人間にしかできない〟力を、しっかりと育ててあげたいと教員で話し合いました」と、入試・広報担当の影山大先生は言います。同校の校訓は「人間らしく生きる」です。人間だけが自らの夢の実現に向かって努力を続けることができるから。そんな力を育みたいと新しくスタートさせたのが、「TDU 4D-Lab(ラボ)」です。

発想や知識も違う中2~高2の4学年が、ひとつのテーマに沿ってグループで協力し合いながら研究を進めていきます。「同じ学年や仲の良い友達とだけで研究するのとは違います。うちの学校は初対面の人とすぐに打ち解けたり、自分の意見を伝えることが苦手な生徒も多いため、4D-Labをとおして人間関係を築いたり、自分の意見をきちんと伝えたり、グループのなかでの役割を果たしたりという学びも大切にしてほしいと思います」(影山先生)

本来、「学び」は楽しいもの。「自ら学ぶ」力を身につける

6つの研究分野からテーマを選択し、協働作業とフィールドワークで研究を進める4D-Lab

6つの研究分野からテーマを選択し、協働作業とフィールドワークで研究を進める4D-Lab

「好きなことをとことん研究して、将来、自分のやりたいことにつなげたり、目標を設定する力をもてるとよいですね。受験のために暗記して点数を取ることだけが勉強ではありません。私も国語が好きで教員になりました。本来学びは楽しいもの、本人が興味をもてば、すべて学びに変わるものだと思います」と影山先生。さらに、「どうしても偏差値やテストの点数などで差がついたり、ランクがつけられてしまいますが、4D-Labでは好きなことを自由に追求できるので、生徒たちは楽しそうに学んでいます」と、言います。

現在、38の研究テーマがありますが、内容はじつにさまざま。「たとえば『多言語社会における英語』のゼミでは、教室を飛び出して浅草で外国人の観光客に突撃インタビューを行ったり、『ラーメン』というテーマのゼミでは食べ歩きをしてデータを蓄積したり、オリジナルのトッピングを考えて学食での販売を考えたりと、テーマはあっても、その研究方法や目標を生徒たちが自由に考えていくのがこのゼミのおもしろいところです」(影山先生)

みんなのもっている力は違うから、違うアイディアが生まれる

「調べるのが得意な子、まとめるのが好きな子、ひたすら絵を描く子、指示を出すのが得意な子など、自分や相手の得意なこと、不得意なことを理解しいていくことも学びの一つです。みんなが同じ能力をもって同じことしかできなかったら、同じアイディアしか生まれてこないですよね。4D-Labのおもしろさはそこにあります。大人の社会に出ても協働作業は必要なこと、みんなで話し合ってチャレンジします。われわれ教員も、普段とは違う生徒の一面を見られるのも興味深く、教員自身も自由に楽しくやっています。好きなことにとことん集中するという土台はもともと本校にあったもの。オタクにも優しい学校です(笑)」

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京電機大学中学校
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