私学探検隊

言葉がどんどんあふれ出すアクティブラーニング

近年、グローバル化が進む中、中高生の英語の授業は、教室で文法を勉強するような「机上の学習」から、実際に外国人とコミュニケーションを図ることを前提にした「実践の学習」へと変わりつつあります。関東学院中学校でも、昨年よりICTによる授業を本格的にスタートし、従来の講義型の授業から、生徒が積極的に授業参加するアクティブラーニングへと授業スタイルを見直しました。その効果は、早くも現れているようです。今回は、中1と中2の2クラスの授業を見学させていただきました。

ペアになって会話練習。正確な英語を話すよりも、感情を込めて話すことに重点を置きます。

ペアになって会話練習。正確な英語を話すよりも、感情を込めて話すことに重点を置きます。

正しく話すことよりもコミュニケーションを楽しむ
中1の授業では、スピーキングテストが行われました。ロックバンドでボーカルをやっている外国人と音楽について会話をする例文があり、それを暗唱して、生徒同士がペアになって、発音、文法、表情などをチェックします。「ここでは、正しく英語を話すことよりも、実際の会話を想定し、気持ちを込めて話すことが大事。もし、会話が止まったり、つっかえてしまいそうになったら、相手のペースに合わせたり、別の質問をしたりするなど、場面に応じた対応も身に付けさせています。それが本来の会話だからです」(中1英語教諭・尾作茂樹先生)

中2になると、習熟度別に2クラスが3コースに分かれて授業を受けます。今回、見学したクラスでは、入国審査の際のやりとりを実践的に行いました。授業ではペアを組み、前に出て話します。そのとき、例文通りに話す子もいれば、自分で話をアレンジする子もいました。また、2年生になると、表情やジェスチャーなどが豊かになっているように感じました。「中1から“話す”機会を増やしたことで、英語に対する抵抗感がなくなっているように思います。上のコースになると、さらに言葉がどんどんあふれ出し、活発な授業になっています」(中2英語教諭・町田悠太先生)

ICTのメリットは視覚によるイメージ
こうした取り組みができるようになったのは、「ICTによる映像授業を導入したことが大きい」とお二人は話します。
「ICTのメリットは、教師の板書時間が省略できるだけでなく、視覚によるイメージを与えることができます。例えば、『on』や『in』などの場所を表す前置詞は、実際に映像を見せて教えてあげる方が、生徒達は理解しやすいのです」(尾作先生)
「単語を覚えるときも、ICTでは写真やイラストを見ながら、声に出して覚えていきます。その方が知識として定着しやすいようです」(町田先生)
その効果は、早くも模試にも表れているようです。特にリスニングと英文読解の点数が伸びていると言います。こうした力は、2020年に改革される大学入試にも大きく活かされることでしょう。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

関東学院中学校
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