私学探検隊

洗練された設備と木のぬくもりにあふれる新しい理想の教育空間、新校舎でスタート!

努力主義と英才早教育精神面も含めた成長を支える

堀内不二夫理事長・校長先生

医学部進学者が卒業生の半数を占めるという屈指の進学校、巣鴨学園。しかし、ここでの日々は、勉強だけではなく、人としての優しさと知性、強さ、たくましさを備えたゆるぎない人格を形成していくための積み重ねです。「学問・労働・人たる権威」は、学園教育の中心思想でもあり、校歌の一節にも登場する言葉。「努力主義」と「英才早教育」を中等教育の二大支柱とし、真の人材育成を目指しています。
「巣鴨に入学したら、勉強させます。山登りや海での遠泳もあります。それは、入学前の説明会でも正直にお話しします。しかし、努力しないで何かをできた人はいません。どんな成功者でも努力があり、その先に栄冠がある。今の時代に努力を語るのは、古く思われるのかもしれませんが、中高生という大事な時期に、毎日少しずつ努力を続けることを身に付けてほしいと思っています」
と、熱い思いを語ってくださった堀内不二夫校長先生。
毎年、春には約38キロを歩く峠越えの強歩大会、夏には館山の海での水泳学校や勉強合宿、秋には体育祭やマラソン大会、冬にはスキー教室や剣道・柔道の早朝寒稽古と、一年間を通して心身を鍛えるプログラムが充実。どれも容易にはいかないかもしれませんが、生徒たちは常に前向きに、仲間達と助け合い、切磋琢磨して乗り越えていきます。
「中高一貫校での日々は、これから社会に出て活躍していく生徒たちにとって、途中の通過点でしかないかもしれません。それでも、この通過点の時期にこそ、ここから将来へ伸びていく土台をしっかり築いて欲しいと願っています。国際社会の中でも、一番大事なのはその人の中身。何ができ、何が語れるのかです。どんな進路に進んでも、ただ上の地位に就くということでなく、真の人格者として尊敬される人物を育てていきたいです」
堀内校長先生自身、巣鴨学園の出身で、生徒たちへの愛情を人一倍強く持っていらっしゃいます。

創立100周年で完成!充実した新たな校舎

木の暖かみのあるロッカーが廊下に並び、生徒たちは大事に使っている

以前使われていた木の机とイスは、職員室前の自習スペースに大事に残されている。壁上半分は、全面ホワイトボード

歴史と伝統ある巣鴨学園も、創立100周年を迎え、全面的に校舎を建て替え、次の世紀の開幕を迎えようとしています。この9月には、建設のために2年間別校舎で学んでいた中学生も新校舎に合流し、再び中高一緒のスタートを切りました。
以前から残る東校舎は学園の本部機能となり、そこに完成したばかりの西校舎、南校舎、ギムナシオン体育館が加わり、学び・成長の場として使われています。また、来年には中央校舎、北校舎も完成予定で、人工芝のグラウンドも加わります。新たな校舎で、また歴史の一歩が始まります。
新校舎建設にあたって、法的な理由で伐採しなければならなかった校内のイチョウの木なども、その木材をムダにはせず講堂の天井などに生かされています。
「残せる木は、なんとか残しましたが、今後もさらにサクラやセゴイヤ、イチョウなど様々な木を改めて植えて行きます。生徒たちが長い月日を過ごし、また戻ってくる学園には、緑は重要な存在。時間がかかっても、また巣鴨の森と呼ばれるような緑あふれる校舎になっていってほしいですね」と堀内校長先生。学校には、よく卒業生が訪れ、ここでの日々に思いを馳せるそう。
「時間が積み重なれば歴史はできるが、伝統は君たちの中に積み重なっていくんだと生徒たちにはよく言います。だから、自分たちの中にきちんと受け継いで、また次に渡していって欲しいと思っています」

充実と洗練の新しい学び舎!
学園創立100周年を迎え、巣園第二世紀に突入し、東校舎を除く全校舎を改築する新校舎建設工事に着手しました。すでに西校舎、ギムナシオン体育館が完成し、今年9月には南校舎も完成いたしました。今後は中央校舎、北校舎も竣工し、2016年には理想的な教育空間が実現します。

西校舎 現在、高校生の教室がある西校舎は、1Fに講堂がある

南校舎 今年9月より中学生が学んでいる

南校舎教室 今年9月から新しい校舎での授業が始まった中1クラス。笑顔があふれる授業風景

ギムナシオン 冷暖房完備で木の良さを生かした体育館、屋上にはテニスコートと投球練習場もある

講堂 300人収容の講堂は、イスにはフィンランド製の白樺、天井には校内にあったイチョウの木材を使用

巣鴨中学校
[学校HP]http://www.sugamo.ed.jp/
〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1
☎ 03-3918-5311
最寄駅/都電荒川線「巣鴨新田」徒歩8分。JR「大塚駅」・東武東上線「北池袋駅」徒歩10分ほか。