私学探検隊

キャリア教育、クラブ活動などの充実で10年後、20年後に活躍できる人を育てる

さまざまな職業を実際に見て体験できるキャリア教育

今年7月9日、多摩大学目黒中学校では、中学1、2年生を対象に、東京税関の職員による講演会が開催されました。この講演会では、麻薬取り締まりなどの税関の仕事について、DVDを見て大まかに学んだ後、パワーポイントを使って、職員の方にさらにわかりやすく仕事について解説していただきました。続いて、本物の麻薬探知犬が登場。ハンドラー(麻薬探知犬の訓練などを行う職員)によるデモンストレーションが行われました。スーツケースや小さなハンドバッグのひとつに麻薬と同じにおいのする物質を入れ、探知犬に、どれにそれが入っているのかを嗅ぎ分けさせて、見事に成功。生徒たちからは自然に拍手が起こりました。そして、質疑応答では、生徒たちが職員の皆さんに税関やハンドラーの仕事について質問。「麻薬探知犬は脱法ハーブのにおいも嗅ぎ分けるのですか?」といったタイムリーな質問も出て、職員の皆さんを感心させていました。
実は、この講演会は、同校のキャリア教育の一環として行われたもの。「本校では、今回のような講演会のほかに職場体験学習なども充実させています」と話すのは、入試広報部長の井上卓三先生。中学2年生対象の職場体験では、テレビ局で実際に出演者やスタッフになる体験をしたり、食品メーカーのミュージアムを見学したりと、自分の将来の職業を具体的にイメージできるような取り組みが行われています。

麻薬探知犬のハンドラーによる実演を興味深く見守る生徒たち

職場体験学習で横浜市のカップヌードルミュージアムを訪れた中学生

モットーは文武両道勉強もクラブも妥協しない

同校では、勉強だけにとどまらない、自分の中の軸を持つことを大切にしています。そのひとつがクラブ活動への積極参加。「たとえば、サッカー部はプロ経験者が監督、コーチに就任し、本格的な指導が受けられる体制が整えられています。そして、女子サッカー部も今年度から本格的に始動しました」(井上先生)
学習面では、20時(高校生は21時)まで利用できる学習支援センターを設け、クラブ活動終了後に宿題などができる体制を整えています。また、特進クラスの生徒も進学クラスと同様の活動をすることが可能。「長いスパンで見ると、クラブと両立し、やりきった経験は進学や就職にも生かされ、10年後、20年後に活躍できる、魅力ある人に成長するはずです」と話すのは、進路指導部長の渡辺善一先生。同校の進学実績が毎年上昇を続けていることからも、文武両道の相乗効果が窺えます。「切り替えがうまくできる生徒が多く育っていますね」(渡辺先生)
勉強もクラブも行事も、何事にも全力投球で充実した学校生活を送りたい。同校はそんな生徒をさまざまな方法でバックアップしてくれます。

今年度から本格的に始動した女子サッカー部

元Jリーガーの監督とコーチによる本格的指導が受けられるサッカー部

多摩大学目黒中学校
[学校HP]http://www.tmh.ac.jp/
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
☎ 03-3714-2661
最寄駅/JR・東急目黒線・メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」徒歩12分またはバス「元競馬場」徒歩1分。スクールバス:東急東横線・メトロ日比谷線「中目黒駅」からあり。